トヨタの新世代EV「bZ」、第3弾は小型SUV…コンセプトカーの新写真

2050年までのカーボンニュートラル目標達成に貢献するEV新シリーズ

フロントライトに新型プリウスのようなコの字デザイン

音声と照明で車両と乗員をつなぐ「パーソナルエージェント」

トヨタ bZ コンパクト SUV コンセプト
トヨタ bZ コンパクト SUV コンセプト全 10 枚

トヨタ自動車の欧州部門は12月5日、新世代EV「bZ」シリーズの小型SUVを提案した『bZコンパクトSUVコンセプト』(TOYOTA bZ Compact SUV Concept)の新たな写真を公開した。

◆2050年までのカーボンニュートラル目標達成に貢献するEV新シリーズ

トヨタは、電動車のフルラインアップ化の一環として、世界市場でEVを30車種発売する計画を掲げている。そのうち、EVの新シリーズとなるのが、「bZ」シリーズ。bZシリーズからは、5車種が発売される計画だ。新世代のEVを発売することにより、トヨタは2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標の実現を目指していく。

また、新EVシリーズのbZは、中国・米国・欧州など、EVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で、多くの顧客に受け入れてもらうことを目指している。bZは「beyond Zero」の略。単なる「Zero Emission」を超えた価値を顧客に提供したいという想いを込めているという。

トヨタのbZシリーズ第1弾のEVが、『bZ4X』だ。bZ4Xは、『RAV4』サイズの電動SUVで、日本をはじめ、欧米などのグローバル市場へ投入された。bZシリーズの第2弾となるEVセダンが、2022年10月に中国で発表された『bZ3』だ。bZ3は、中国の顧客のニーズに応えるために現地で開発され、中国をメイン市場に想定している。

トヨタ bZ コンパクト SUV コンセプトトヨタ bZ コンパクト SUV コンセプト

◆フロントライトに新型プリウスのようなコの字デザイン

bZコンパクトSUVコンセプトは、bZシリーズの小型SUVを提案した1台。bZ4Xよりも、ひと回り小さいボディが特長だ。日常生活で扱いやすい小型サイズのSUVとして、トヨタは市販バージョンの開発を進めているという。bZコンパクトSUVコンセプトは、EVらしいクリーンかつ躍動感のあるエクステリアに、環境負荷の少ないサステナブルな素材を採用したインテリアを組み合わせている。

bZコンパクトSUVコンセプトのボディサイズは、全長4538mm、全幅1888mm、全高1560mm。欧州向けのRAV4(全長4600mm、全幅1855mm、全高1650mm)と比較すると、62mm短く、33mmワイド、90mm背が低くなっている。

bZコンパクトSUVコンセプトは、ホイールを車体の四隅に配置することにより、静止していても動いているかのように感じさせるアグレッシブな外観を目指した。ショートオーバーハングと流麗なシルエット、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れたエクステリアを追求している。エッジの効いたフォルムを採用した。フロントのLEDデイタイムランニングライトの形状は、新型『プリウス』のようなコの字デザインを取り入れている。

トヨタ bZ コンパクト SUV コンセプトトヨタ bZ コンパクト SUV コンセプト

◆音声と照明で車両と乗員をつなぐ「パーソナルエージェント」

エッジの効いたスタイリングは、インテリアにまで及んでいる。bZコンパクトSUVコンセプトでは、車内全体にプレミアムな仕上げが施された。デザインチームは、beyond Zeroのテーマに沿って、インテリアに植物由来のリサイクル素材を使用したシートを採用するなど、環境に配慮したデザインを盛り込んでいる。

また、車内に搭載された「パーソナルエージェント」が、音声と照明で車両とドライバーや同乗者をつなぎ、より快適で充実した車内体験を実現することを狙った。パーソナルエージェントは、ドライバー正面の小さな球体に呼びかけることで作動する。

なお、パーソナルエージェントは、キャビン内を移動するオーディオとビジュアルの照明キューを利用して、前席や後席の乗員からの要求やコマンドに応答するという。

トヨタ bZ コンパクト SUV コンセプトトヨタ bZ コンパクト SUV コンセプト

《森脇稔》

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