車載OSはオープンソース化するべきか? ブラックベリー「QNX」の戦略とは

ブラックベリー IoT事業部プレジデントのマティアス・エリクソン氏
ブラックベリー IoT事業部プレジデントのマティアス・エリクソン氏全 7 枚

車載OS「QNX」を手掛けるカナダのソフトウェアベンダーBlackBerry(ブラックベリー)は11月10日、同社が展開するIoTの最新状況について説明会を開催。自動車業界におけるソフトウェアがどのように展開し、それがブラックベリーとどう関係しているかについて解説した。

◆「万一にもOSにクラッシュはあってはならない」

この日、説明に立ったのはブラックベリーIoT事業部でプレジデントを務めるマティアス・エリクソン氏。同氏はまず「ブラックベリーは完全なB2Bのソフトウェアの企業で、デバイスには一切関わっていない。ブラックベリーの事業はサイバーセキュリティとIoTの2つのビジネスユニットで構成される」とした上で、「サイバーセキュリティでは事業向けソフトウェアということで、PCやスマートフォンなどを担当。IoTについては自動車をはじめ、ロボット、産業機器などにもまたがって採用されている。そんな中でブラックベリーは多くのOSに関わってきた」と同社の現況を説明した。

今やIoTは地球上のあらゆるものにインターネットでつながっている。そうした中で重要となるのは、絶対に“クラッシュしない”OSでなければいけないということだ。これをマティアス氏は医療機器に例え、「手術を行う医療用ロボットがクラッシュすることはあってはならない」と説明。つまり、OEMへ提供するOSもそれと同じような高い信頼性の下で開発が行われているというわけだ。

そして、そのブラックベリーのIoT事業を牽引しているのは紛れもなく自動車とも。マティアス氏はその具体例として「自動車は、大きく、最も高度なコンピューティングを使っているマーケットだ。そこでブラックベリーのソフトウェアは、すでに世界中の道路上を走る2億1500万台の車に搭載されている」と紹介した。その上で「今後は自動車はますます高度化していき、それに従って必要な機能を有するソフトウェアの採用が増えていく」と今後の見通しを述べた。

「QNX」を取り巻く現在地。すでに道路上を走っている2億1500万台に搭載されている

《会田肇》

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-60』大規模刷新へ、内外装からエンジンまで…ラージ商品群4車種をテコ入れ
  2. 新型トヨタ『セリカ』、2.0ターボ+4WDで復活か…全貌に近づく
  3. 国産初「1.8ツインカムターボ」搭載、7代目トヨタ『コロナ』の実力【懐かしのカーカタログ】
  4. ホンダ『ヴェゼル』次期型、2028年登場か!? 次世代ハイブリッド搭載へ
  5. 三菱『パジェロ』3階層のシリーズ展開へ…軽も登場、壮大なシリーズ化が始まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る