長野県の長野電鉄は12月21日、3500系電車が2023年1月19日限りで引退すると発表した。
同車は1993年、当時、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)だった東京地下鉄(東京メトロ)の日比谷線用3000系を譲り受けてデビュー。初代の日比谷線車両を彷彿させる貴重な存在だった。

最盛期には2両編成14本28両が在籍し、同じく日比谷線用3000系だった3両編成の3600系とともに長野電鉄の主力車両として活躍したが、3600系は2020年に引退。代わって導入された元東京メトロ日比谷線用03系の3000系により3500系も徐々に淘汰され、現在はN8編成が残るのみとなっている。

長野電鉄ではこの引退を記念して、12月24日から2023年1月19日まで、N8編成を定期列車として運行する(2023年1月10~12日を除く)。また、12月24日からは記念グッズの発売、2023年1月からは貸切列車やイベント列車としての運行も予定している。

