ハイブリッドの燃費は22.8km/L、ホンダ インテグラ 新型 中国発売

動力性能は3.0リットルV6エンジン搭載車に匹敵

高剛性なシャシーをハイブリッドの特性に合わせてチューニング

兄弟車の新型シビックセダンとは異なる前後マスク

ホンダ・インテグラ e:HEV
ホンダ・インテグラ e:HEV全 10 枚

ホンダの中国部門は1216日、新型『インテグラ』(Honda Integra)のハイブリッド「インテグラe:HEV」を発売した。現地ベース価格は、163900元(約310万円)と発表されている。

◆動力性能は3.0リットルV6エンジン搭載車に匹敵

ホンダ・インテグラ e:HEVホンダ・インテグラ e:HEV

中国向けの新型インテグラは、新型『シビックセダン』がベースの4ドアセダンだ。中国向けの新型インテグラは、新型シビックセダンをベースに、専用の前後マスクを採用している。新型インテグラは、中国ではスポーティなミッドサイズセダンに位置づけられる。

インテグラe:HEVには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、デュアルモーターを組み合わせた第4世代の「i-MMD」ハイブリッドシステムを搭載する。この2.0リットルエンジンには、13.9の高効率圧縮比、350Barの高圧多段燃料噴射テクノロジーを採用した。最大熱効率は41%を達成している。

モーターは最大出力183hp、最大トルク32.1kgmを発生する。動力性能は3.0リットルV6エンジン搭載車に匹敵し、瞬時に力強い加速を実現するという。

◆高剛性なシャシーをハイブリッドの特性に合わせてチューニング

4世代のi-MMDハイブリッドは、「IPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を後席下にレイアウトした。これにより、重心をさらに10mm軽減すると同時に、前後アクスルの重量バランスも引き上げた。

さらに、操縦安定性も向上させた。フロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクを採用し、剛性の高いアルミ製サブフレームを装備した。この高剛性なシャシーをベースに、ハイブリッドの特性に合わせたチューニングを行ったという。

また、燃費性能については、WLTCサイクルでおよそ22.8km/リットルとした。

◆兄弟車の新型シビックセダンとは異なる前後マスク

ホンダ・インテグラ e:HEVホンダ・インテグラ e:HEV

ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開している。この2社のうち、新型インテグラは広汽ホンダから発売される。これに対して、新型シビックセダンは、東風ホンダが取り扱う。また、広汽ホンダのラインナップには『ヴェゼル』があるが、ヴェゼルの東風ホンダ版として、『XR-V』が用意されている。さらに、広汽ホンダの『フィット』に相当するのが、東風ホンダの『ライフ』だ。これらと同様、新型インテグラと新型シビックセダンは、ホンダの中国合弁2社の兄弟車の関係になる。

新型インテグラと新型シビックセダンの外観の違いは、前後マスクに集中している。フロントグリルは、インテグラはハニカムメッシュパターンで、シビックセダンの横基調に対して、スポーティさが強調された。フロントバンパーは、『シビック』が3分割デザインで、両サイドにフォグランプが配された。一方、インテグラは、バンパー中央のみに開口部を備えており、バンパーにフォグランプは装備されていない。

リアは、バンパーのデザインが両車で異なる。インテグラはディフューザー風デザインで、エグゾーストパイプは左右2本出し。シビックにはディフューザーはなく、エグゾーストパイプは1本出し。テールランプはインテグラのほうが、シビックよりもトランクリッドに回り込んだ部分がスリムになっている。真横から見た場合、両車のキャビンやドアのデザインは共通。新型シビックセダンの特長的なリアクォーターウインドウの形状が、新型インテグラにも受け継がれている。

《森脇稔》

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