排ガス不正問題で揺れる日野自動車、本社工場の一部を売却へ[新聞ウォッチ]

日野自動車 本社
日野自動車 本社全 1 枚

クリスマス後に冬休みモードに切り替わる企業も少なくないようで、取材する記者も年末進行の特集企画などで多忙なのか、週末からの紙面は企業がらみの経済面の記事はほとんど見当たらない。

それでも、エンジンの排出ガスなどの不正問題で業績が悪化しているトヨタ自動車グループの日野自動車が、東京・日野市の本社工場の敷地の一部を売却する方針を固めたという。日経などが12月25日付けの朝刊で取り上げていたが、敷地面積の3分の1にあたる約10万平方メートルが対象で、2023年3月期中にも入札などの手続きを始め、売却先の選定を進めるそうだ。

売却額は数百億円規模になるとみられており、きょう26日に開催する取締役会で協議する予定で、資産売却を財務体質の改善につなげるという。

日野の本社工場は国内唯一の大中型トラックの生産拠点だったが、市街地のど真ん中にあることからも環境問題や跡地の有効活用を踏まえて、2012年に稼働を開始した古河工場(茨城県)に生産機能の移管を進めてきた。現在、本社工場は一部の部品生産にとどまっており、25年には移管が完了する計画だ。

その工場跡地については、これまで売却と自社での活用の両方を検討してきたが、排ガス不正の発覚で業績が悪化し、赤字解消のため売却するという。跡地の活用ではラグビー場を建設する構想が浮上したこともあるが、敷地面積の3分の1を売却するということはその建設も白紙撤回で“ノーサイド”になりそうだ。

2022年12月26日付

●来年値上げ7152品目、飲食料品1~4月、帝国データ調べ(読売・1面)

●中国コロナ実態不明に、国家衛生委、感染数の公表中止(産経・1面)

●埼玉で3人死亡、昨夏、車損傷トラブル、クリスマスの朝叫び声(産経・23面)

●「ステマ」広告法規制へ、景表法の不当表示に追加(産経・23面)

●年の瀬自転車盗にご用心、昨年12月、都内月別最多1847件(東京・20面)

●岸田内閣、支持最低35%、本社世論調査(日経・1面)

●日本精工、EV軸受け増産、HV含め300億円設備投資(日経・7面)

《福田俊之》

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