メルセデスベンツ Sクラス のEV版『EQS』に「マヌファクトゥーア」拡大、完全受注オプション…欧州仕様

マヌファクトゥーアとは製造や製作を意味するドイツ語

合計9色のマヌファクトゥーア・ペイントを用意

ナッパレザーシートに複雑なダイヤモンドキルティング

照明付きドアシルトリムにマヌファクトゥーア独自のパターン

メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様
メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様全 10 枚

メルセデスベンツMercedes-Benz)は1220日、完全受注生産オプション「マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」を、大型EVセダン『EQS』の欧州仕様車に拡大すると発表した。

◆マヌファクトゥーアとは製造や製作を意味するドイツ語

マヌファクトゥーアは、製造や製作を意味するドイツ語だ。メルセデスベンツはすでに、『Gクラス』に「Gマヌファクトゥーア」を用意している。これは、個別化や伝統的なクラフトマンシップ、高い品質を兼ね備えたサービスを提供するのが狙いだ。日本向けGクラスでも20208月から、内装を好みの仕様に仕上げる完全受注生産オプションとして、「Gマヌファクトゥーア・プログラム」と「Gマヌファクトゥーア・プログラム・プラス」が導入されている。

メルセデスベンツは、マヌファクトゥーアをEQSの欧州仕様車に拡大する。EQSの顧客も、マヌファクトゥーアによるカスタマイズプログラムが選択できるようになる。

マヌファクトゥーアでは、特別な塗装仕上げと高品質かつ洗練されたインテリアによって、EQSを自分の好みに合わせて仕立てる可能性が広がるという。

◆合計9色のマヌファクトゥーア・ペイントを用意

メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様

特別な塗装仕上げとして、絹のようなマットとハイグロスメタリック、非メタリックカラーの合計9色のマヌファクトゥーア・ペイントを用意する。これらの色のいくつかは、メルセデスベンツの歴史を彷彿とさせるものだという。

例えば、マヌファクトゥーアの「シリコングレー」は、1960年代初頭に使われていたボディカラーで、伝説の『300SL』の「ガルウィング」に特別色として設定されていた。マヌファクトゥーアのグラファイトメタリックとオリーブメタリックは、1980年代のエクステリアオプションを再現した色。マヌファクトゥーアの「ヴィンテージブルー」は1980年代の『Eクラス』(W123型)やSクラス(W126型)で人気があった色だ。

マヌファクトゥーアはサテン仕上げとして、「カシミアホワイトマグノ」や「カラハリゴールドマグノ」を用意する。スポーティな「ナイトブラックマグノ」も選べる。すべてのマヌファクトゥーアの塗装仕上げは高い品質が追求されており、メルセデスベンツのダイナミックなラインを強調するという。

◆ナッパレザーシートに複雑なダイヤモンドキルティング

メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様メルセデスベンツ EQS の「マヌファクトゥーア」仕様

ヌファクトゥーア・インテリアパッケージでは、厳選された素材を手作業で加工した。フロントシートとリアシートはナッパレザーで仕上げられ、複雑なダイヤモンドキルティングが特長だ。このダイヤモンドキルティングを施したナッパレザーを使用した5種類の限定カラーが用意されている。

マヌファクトゥーア・カラーのナッパレザーは、ドアのアームレスト、センターコンソール、インストルメントパネルの下側にも使用されている。マヌファクトゥーア・カラーのタバコブラウン、ミスティックレッド、ロゼグレーも選択できる。「AMGライン」仕様のインテリアと組み合わせることも可能だ。

ハンドメイドのレザーステアリングホイールはツートン仕上げが特長で、インテリアカラーとコーディネートされている。ハイパイルのフロアマットは、ナッパレザーで縁取りされた。フロアマットとヘッドレストクッションには、メルセデスベンツの星のロゴが刺繍されている。

◆照明付きドアシルトリムにマヌファクトゥーア独自のパターン

照明付きドアシルトリムには、ブランドの文字とマヌファクトゥーア独自のパターンが施された。センターコンソールは、光沢クローム仕上げのマヌファクトゥーアのレタリングで飾られている。

エンブレムパッケージは、黒のシート張りと黒のカーペットを備えた標準的なインテリアで利用できる。ハイパイルのフロアマットとヘッドレストクッションには、メルセデスベンツのスターの刺繍が施されている。

《森脇稔》

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