ヘビーもソフトも好みのサウンド…トヨタ プリウス 前編[インストール・レビュー]

ヘビーもソフトも好みのサウンド…トヨタ プリウス 前編[インストール・レビュー]
ヘビーもソフトも好みのサウンド…トヨタ プリウス 前編[インストール・レビュー]全 10 枚

メインのオーディオカーを楽しみつつ通勤用のセカンドカーであるトヨタ『プリウス』にもお気に入りのオーディオをインストールした菊地さん。低音好きのオーナーは栃木県のlc sound factoryにオーダーしてロックフォードT1の超低域を引き出すことに成功した。

◆通勤利用のセカンドカーというスタンスから
ラゲッジの床下に2台のパワーアンプを収める

ラゲッジのフロアしたにはこのように2台のパワーアンプがインストールされている。ラゲッジに荷物載せるための工夫だ。ラゲッジのフロアしたにはこのように2台のパワーアンプがインストールされている。ラゲッジに荷物載せるための工夫だ。
サブウーファー用に用意されているパワーアンプはT500×1bd。ロックフォードのT1を強力にドライブするには十分なモデル。サブウーファー用に用意されているパワーアンプはT500×1bd。ロックフォードのT1を強力にドライブするには十分なモデル。フロント2ウェイをドライブしているのがロックフォードのT600×4。ロックフォード好きのオーナーのはずさない選択となった。フロント2ウェイをドライブしているのがロックフォードのT600×4。ロックフォード好きのオーナーのはずさない選択となった。

通勤車として手に入れたプリウス。もちろんオーディオ好きのオーナーなのでサウンドにも抜かりは無い。しかも日常ユースを考えて使い勝手をスポイルせずに高音質を引き出すインストール&システムを投入しているのが見どころとなった。

ポイントのひとつはラゲッジにある。ロックフォード好きの菊地さん、パワーアンプにはロックフォードのP600×4とP500×1bdの2台をチョイス、いずれもラゲッジの床下スペースにインストールすることにした。

「荷物も載せられるようにパワーアンプなどは床下にインスト-ルすることをオーダーしたんです」と、実用的なインストールを心がけたのは普段使いで活躍する通勤車だからこそだったようだ。

実際のインストールはスマートでシンプル。ラゲッジのフロアパネルを開けると床下スペースの奥に2台のパワーアンプが見える。普段は隠れて見えないのだがワイヤリングも含めてきれいにまとめられているのが確認できる。2台のパワーアンプを横に並べてインストールするとちょうどラゲッジ幅に収まっているのもコンパクトな取り付けを目指したオーナーの狙い通りだろう。“音とコンパクトな取り付け”を両立させることを念頭に置いたインストールスタイルがきっちり仕上がったスタイルとなった。

◆ローエンドまで伸びる低音再生にこだわり
余裕のサイズでエンクロージャーを設計

サブウーファーはエンクロージャー容量を厳密に計算してローエンドの再生能力を高めたのがオーナーの望みとなった。サブウーファーはエンクロージャー容量を厳密に計算してローエンドの再生能力を高めたのがオーナーの望みとなった。サブウーファーのユニットにはロックフォードのT1をチョイス。ディープバスケットで重低音再生が可能なパワフルユニットだ。サブウーファーのユニットにはロックフォードのT1をチョイス。ディープバスケットで重低音再生が可能なパワフルユニットだ。ラゲッジの使い勝手を鳴るべくスポイルしないように設計されたエンクロージャー。シンプルなボックス形状で音を追求した。ラゲッジの使い勝手を鳴るべくスポイルしないように設計されたエンクロージャー。シンプルなボックス形状で音を追求した。

ラゲッジまわりでもうひとつのオーナーのこだわりがサブウーファーによる低音再生のクオリティだった。低音好きのオーナーはしっかりとローエンドが再現できるように、ユニットにはパワフルで低音の量感が自慢のロックフォード・T1をチョイス。加えてエンクロージャーもスモールボックス設計では無く、メーカー推奨容量を守った大きめのエンクロージャーを製作。ユニットに加えてボックスのセッティングも含めて余裕の低域再生を実現している。

そこから再生される太く厚い低音はオーナーもお気に入りで、“フロントスピーカーに選んだロックフォードT5とのバランスも絶妙に決まっています”とサウンド面のバランスも絶妙に決まっている。サウンドの傾向も狙い通りのサウンドに仕上がったと言うことで、ロックフォードサウンドに惚れ込んでいるオーナーならではのインプレッションとなった。

しかしサブウーファーのインストールは比較的シンプルなもの。エンクロージャーはいわゆる箱載せタイプ、ラゲッジの左前方に設置するボックスはラゲッジのトノカバーの高さまでで収められている。ライトグレーに加えてサイドパネルをダークなカーペット素材で仕上げ、ロックフォードのエンブレムを取り付けるなど、デザイン面でもラゲッジに溶け込みつつアクセントも込めた作りとした。

◆熱がこもりがちな床下のパワーアンプに対し
ファンの設置などでオーバーヒート対策を実施

ラゲッジのフロア下に設置したパワーアンプ×2台の熱対策として、フロアパネルは通常もわずかに開けた状態でドライブしている。ラゲッジのフロア下に設置したパワーアンプ×2台の熱対策として、フロアパネルは通常もわずかに開けた状態でドライブしている。ラゲッジのフロアパネルにはこのようにスペーサーを設置して通気を良くする工夫を施している。ラゲッジのフロアパネルにはこのようにスペーサーを設置して通気を良くする工夫を施している。パワーアンプの上を見ると冷却用ファンを設置しているの見える。パワーアンプ周辺の熱気を車外に追い出す役目を持つ。パワーアンプの上を見ると冷却用ファンを設置しているの見える。パワーアンプ周辺の熱気を車外に追い出す役目を持つ。

メインカーでもオーディオを楽しんでいるベテランオーナーである菊地さんは、オーディオの安定したドライブにもこだわる。そこで注目したのがラゲッジ床下に設置したパワーアンプの温度管理だ。床下という閉ざされたスペースに設置されているのでパワーアンプの発する熱がこもってしまう可能性も考えられる。そこで2台のパワーアンプの上部に冷却ファンを取り付けて空気を循環させることで放熱性をアップさせている。さらに普段はラゲッジのフロアパネルをわずかに開けて、外気を取り入れることも実践している。パワーアンプのオーバーヒートを避けて常に高音質を楽しむ工夫だ。

EDMやダンス系の音楽をガンガン聴くことも多い菊地さん、サブウーファーの充実やパワーアンプのヒート対策などにも入念に手を加え、普段使いする通勤車でも手抜き無しの高音質を実現した。加えて、しっとり系の女性ボーカルもオーナーの好きなもうひとつのジャンル。ヘビーとソフトの両方の曲を、いずれも好みのサウンドで再生できるオーディオシステムに仕上がったのがオーナー的にも満足な結果だという。

セカンドカーのオーディオインストールで参考になるこのクルマ。次回の後編ではフロントまわりのスピーカーセレクトからインストールについて見ていくこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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