外装イメージを一新するホイールクリーニング ~Weeklyメンテナンス~

外装イメージを一新するホイールクリーニング ~Weeklyメンテナンス~
外装イメージを一新するホイールクリーニング ~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

クルマの外観の美しさのポイントになるホイール。足もとが汚れているとクルマ全体が薄汚れて見えてしまう。そこでボディ洗車に加えてホイールクリーニングを実施して愛車をリフレッシュしよう。

普段からまめに洗車はしているけど、気が付いたらホイールだけ汚れが残ってしまっていることがある。これはシャンプーなどでクルマの外装を洗っても、ホイールまわりの汚れが非常にがんこなため、なかなか完全なクリーニングができていないことが原因なのだ。純正のスチールホイール+ホイールキャップの構造の場合は気になることは少ないものの、比較的アルミホイールは汚れが目立ちがち(特に輸入車はパッド/ローターの両方が減りやすい設計でブレーキダストが多い傾向でホイールまわりの汚れやすい)。そこでクルマのクリーニングを実施する際には、ホイールは個別に考えてホイール専用のクリーニングを考えるのが良いだろう。

そもそもホイールまわりに付着するしつこい汚れの原因のひとつがブレーキダストだ。その名の通りブレーキパッド/ブレーキローターが摩耗する際に発生するダスト汚れだ。これがホイールまわりに付着してこびりついてしまうとボディ用のシャンプーではなかなか落ちにくくなってしまうのだ。これが洗車したつもりでも足まわりだけ汚れが残ってしまう原因になっている。ブレーキダストが付着してすぐの状態だと水洗いでも洗い流せるのだが、時間が経つと専用のクリーナーによるクリーニングが必要になるのもこの汚れの特徴。その理由はホイール汚れの主な成分が金属製の粉じんで、付着すると時間とともに酸化していきこびりついてしまう性質持っているからなのだ。

そこでホイールをピカピカに仕上げたいならば、まずはホイール専用のクリーナーを用意することからはじめよう。ボディシャンプーとは別にホイール専用品を使用することでがんこな汚れも一層できるので要注目だ。クリーナーいくつかのタイプがあるのでホイールの状態や使用するスタイルなどで選ぶと良いだろう。

ホイール用クリーナーの代表的なもののひとつが鉄粉を熔解してクリーニングするタイプのクリーナーだ。鉄粉に化学反応する液剤を含んでいるので、ホイールにスプレーすると鉄粉部分が反応して溶かして除去しやすくなるのが特徴。こびりついたブレーキダストを浮き上がらせてリフレッシュするにはこれらの化学反応系のホイールクリーナーはかなり有効に使えるだろう。ただしデリケートなホイールやボディカラーによっては使えない(化学反応で傷めてしまう)場合もあるので、取扱説明書をよく読んでセレクトしよう。

次に泡タイプのホイールクリーナーも用意されている。ブレーキダストや油汚れをクリーニングする能力を備えた強力な洗浄力を備えたモデルも多い。中性タイプであればホイールやタイヤなどにダメージを与える配も無いので安心して使うことができるだろう。さらにクリームタイプのクリーナーもあるので、部分的に使いやすいのが特徴。ホイールの細部をきれいに仕上げたい場合には使いやすいだろう。もっとも手軽なのはシートタイプのクリーナー。出先やちょっとした時間に汚れ除去をする場合には使えるアイテムだ。またホイールクリーナーの中にはコンパウンドを含んでいるモデルもあるが、ひどい汚れの除去には効果的だが頻繁に使っていると繊細のアルミホイールの表面をキズ付ける可能性もあるので、気になるユーザーはノーコンパウンドタイプを選ぶのが無難だろう。

加えてホイールクリーニングに便利なブラシ類の用意も重要なポイント。シンプルなスポークホイールなら問題無さそうだが、メッシュデザインのホイールなどは細かな造形があり隙間まできれいに仕上げるには大きな洗車用ブラシだけでは難しい。そこでホイールブラシと呼ばれる先の細いブラシを使ったり、先端部を工夫してホイールをクリーニングしやすく設計したブラシが用意されている。これらのホイールブラシを専用クリーナーと合わせて用意しておくと良いだろう。

最後に、ホイールをきれいにクリーニングしたら汚れの付着を防ぐ意味でコーティングするのも良いだろう。こちらもホイール専用のコーティング剤が発売されているので要チェックだ。ホイールコーティングを施工しておくことで付着したブレーキダストを洗車や雨水などで洗い流すことができる防汚の効果が高くなる。その結果、回の洗車時には手間が省けるのもメリット。また文字通りホイールをコーティングして美しく保つ効果も兼ね備えている。

タイヤ&ホイールの足もとが汚れているとクルマは薄汚れて見える傾向にある。せっかくボディをきれいにしてもホイールが汚れていると美しさがスポイルされてしまう。専用ケミカツを使ったホイールクリーニングを実施して愛車の美しさをグレードアップしよう。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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