国内新車販売が45年ぶり低水準、自工会・豊田会長は“陽性”[新聞ウォッチ]

自動車五団体新春賀詞交換会
自動車五団体新春賀詞交換会全 4 枚

米国・ネバタ州ラスベガスでは、ソニーグループとホンダが共同開発の電気自動車(EV)の試作車「ブランド名=AFEELA(アフィーラ)」を初公開。世界最大級の家電IT見本市「CES」に展示するという。

一方、国内では経済3団体の新年祝賀会に、岸田文雄首相が出席し「(賃上げは)成長と分配の好循環の中核だ。能力に見合った賃上げこそが企業の競争力に直結する時代だ」と強調。経営者らに賃金引き上げを強く要請した。

さらに、日本自動車工業会(自工会)や日本自動車部品工業会など自動車5団体も、新春賀詞交歓会を3年ぶりに都内のホテルで開催した。主催する5団体を代表して、自工会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)が冒頭あいさつを行なう予定だったが、PCR検査で陽性反応が出たため、突如欠席。自工会の永塚誠一副会長が代読するという、新年早々にハプニングもあった。

“病欠”とあっては仕方ないが、振り返れば、前回(2020年開催)の賀詞交歓会も、豊田会長は、米ラスベガスで開催のCESに出席するため欠席しており、事実上の “仕事始め”となる新年の行事に2回連続で顔を見せなかった。

それでも今年の自動車5団体の歌詞交換会では、来賓を代表して経済産業副大臣の太田房江氏と国土交通相の斉藤鉄夫氏があいさつ。会場では自工会副会長の日産自動車の内田誠社長やホンダの三部敏宏社長、それにスズキの鈴木修相談役らの重鎮のほか、政界や業界団体の関係者など多数が出席し、新年の抱負や見通しなどを語り合っていた。

ただ、きょうの各紙は、ソニー・ホンダの新型EVの試作車初公開や経済3団体の新年会で岸田首相が経営者に賃上げ要請した話題が中心で、自動車関連では昨年の国内新車販売台数が「45年ぶり低水準」や「トヨタ米で首位陥落」、さらに「インド新車販売初の3位」(日経)など、明るいニュースはほとんど見当たらない。

2023年1月6日付

●米家電・IT展示会、EV次世代技術競う、国内車大手存在感示せず(読売・3面)

●国内新車販売5.6%減、昨年420万台、45年ぶり低水準(読売・8面)

●トヨタ米首位陥落、昨年新車販売、半導体不足、10%減(読売・8面)

ソニー・ホンダ新EV公開、車内エンタメ強化、北米に出荷へ(朝日・1面)

●異業種連携かける日本車、生き残りソフト優劣が左右(朝日・3面)

スタンドを物流拠点に、三菱商事とエネオス(毎日・7面)

●世田谷代田駅にファン続々、ドラマ「silent」ロケ地(毎日・20面)

●経済3団体新年会、首相、経営者に賃上げ要請「企業競争力に直結」(産経・1面)

●週末の山手線ご注意、外回り大崎 - 渋谷 - 池袋、7、8日終日運休(産経・27面)

●インド新車販売初の3位、昨年、日本抜く、人口・所得増追い風(日経・1面)

●EV電池生産能力1.6倍、パナソニックHD脱炭素に貢献(日経・15面)

《福田俊之》

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