エアコン作動時は「外気導入」が基本? 静電気でバチっとくるのはなぜ? 対処法は? 冬ドライブ講座【カーライフ 社会・経済学】

エアコン作動時は「外気導入」が基本? 静電気でバチっとくるのはなぜ? 対処法は? 冬ドライブ講座【カーライフ 社会・経済学】
エアコン作動時は「外気導入」が基本? 静電気でバチっとくるのはなぜ? 対処法は? 冬ドライブ講座【カーライフ 社会・経済学】全 1 枚

カーライフに関連する「社会・経済」トピックスを多角的に紹介している当コーナー。現在は「冬ドライブ講座」と題して、寒い季節ならではの注意ポイントをさまざま解説している。今回はその最終回として、見落としがちな細かい注意点を紹介したい。

最初に、冬場のエアコン作動の流儀を説明しよう。エアコン使用時に、「外気導入」と「内気循環」とで迷うことはないだろうか。その答は以下のとおりだ。車内を急速に暖めたいときには「内気循環」が有利だ。「外気導入」では当然ながら冷たい外の空気を取り込みながらになるので、暖房効率は落ちる。

しかし、ある程度車内が暖まってからは「外気導入」が望ましい。その理由は主には2つある。まず1つ目は「窓ガラスが曇るのを抑制できるから」だ。冬場に窓ガラスが曇るのは窓の周辺の車内温度と外の温度との差が大きいからだが、そのときに車内と車外との湿度差も大きいとより曇りやすくなる。しかし「外気導入」にすれば湿度差が縮まり曇りにくくなる。

2つ目の理由は「酸素濃度を上げられるから」だ。「内気循環」にすると換気効率が落ちるがゆえに、車内の二酸化炭素濃度が高くなる。そうなると、眠気が誘発されやすくなる。暖房時には温かくなることもあり、より眠くなる度合いも高まりがちだ。安全運転の観点でも「外気導入」がベターだ。

ただし、大型トラックの真後ろを走る場合やトンネル内では、「内気循環」の方が車内の空気をクリーンに保てる。

続いては、冬場に起こりがちな静電気によるショックについて説明していく。寒い時期には、クルマに乗り込もうとしてドアノブに触れたときに、バチっとくることが多い。さて、これが起こる理由とは…。

冬場に多くなる要因は主に2つある。1つ目は「重ね着をするから」だ。バチっとくる静電気は実は、クルマではなく人体に帯電している。そしてそれが冬場に多くなりがちなのは、衣類と衣類が擦れ合うからだ。ちなみにインナーとアウターで素材のタイプが異なる場合には、より静電気が発生しやすい。

もう1つの要因は、「空気が乾燥するから」だ。空気が湿っていると、人体に帯電した静電気が空気中に放出されやすくなる。しかし空気が乾いているとその作用が起きにくくなるのだ。

こうして蓄えられた静電気は、常に外に出たがっている。なので電気を通しやすいもの(金属)に触れると一気に流れ出て、ショックを与えることとなるのだ。

対策法はいくつかあるが、お薦めなのは「面で触る」というものだ。こわごわ指先でドアノブを触ると、静電気が指先の一点に集中するので衝撃も大きくなりがちだ。そうではなく大胆に手のひら全体で触ると、スムーズに流れ出てショックは小さくなる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降もカーライフにダイレクトに関連する「社会・経済」ネタの解説を継続する。お楽しみに。

《太田祥三》

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