メルセデスベンツのハイエンド戦略を聞く…東京銀座に光る“ガイディング・スター”

メルセデス・マイバッハS680 4MATIC エディション100
メルセデス・マイバッハS680 4MATIC エディション100全 27 枚

メルセデスベンツは12月16日、メルセデスベンツグループとして世界初のハイエンドモデル専売拠点「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」を東京にオープンした。「メルセデス・マイバッハ」、「メルセデスAMG」、「Gクラス」を専門に取り扱う世界初の拠点だ。

【画像全27枚】

開設にあたってメルセデスAMG社プロダクトマーケティング統括&トップエンドビークル営業部門責任者のミヒャエル・クネラー氏が来日、メルセデスベンツのハイエンド戦略について報道陣に語った。現在メルセデスベンツは、世界で最も魅力的なクルマを作る、というブランドのコアに注力した戦略を展開しており、メルセデス・マイバッハ、メルセデスAMG、Gクラスは、この戦略を担う重要な商品群だ。

---:ラグジュアリーにフォーカスする戦略はなぜ?

クネラーポートフォリオをシャープにしたい。一番上にくる3ブランドを強化する戦略を進める。これら3ブランドはメルセデスベンツグループの“ガイディング・スター”、導きの星だ。

---:スターズのショールームが、世界で最初に日本で開設された理由は?

クネラー:日本市場とメルセデスベンツグループとの間には素晴らしいパートナーシップがある。グループにおいて日本市場は国別で5位、トップ3ブランドでは4位のシェアがある。日本市場におけるメルセデスベンツは顧客満足度が高い、輸入車市場でのシェアが大きい、成長が見込めるし、顧客の期待も大きい。これら日本市場の状況がグループのハイエンド戦略にフィットしている。AMG専売店の設置も日本が世界初だ。

スターズ@メルセデス・ベンツ銀座では、3ブランドそれぞれの世界観と最新情報を提示するため、大型デジタルサイネージや可変式ウォールを活用して、展示を柔軟に入れ替える、メルセデスベンツ初のショールームフォーマットを採用した。テンプレートをあらかじめ用意すれば1時間に満たない時間ですべて模様替えできるという。

---:なぜ可変式ストアを採用したのか?

クネラー:フレックスにする形で、客が見たいものをその時に見せられる。顧客のいるところで働く、というのが我々の基本だ。トップエンドの顧客は都市にいる。トップエンドの顧客の嗜好は変わりやすい。スターズは都市型のショールームであり、フレックスなら見たいものを見せらるし、マーケティングも色々試すことができる。

---:通常のディーラーなら多車種を展示できるいっぽうで、スターズ@メルセデス・ベンツ銀座では限定された車種だけになる。その悪影響はないか?

クネラー:商品ポートフォリオの中でトップエンドをシャープにしたい、グループのガイディング・スターにしたい、というのがここの目的だ。グループとしては他のカテゴリーも維持したい。

---:スターズ・ショールームの世界展開の計画はあるのか?

クネラー:現在はコンセプトストアだが、常に可能性を意識している。同時にローカライゼーションも必要だ。高級ブランドが集い、伝統と革新を合わせ持つ世界有数の街「銀座」においては、ハイエンドモデル専売拠点を開設することが、戦略にかなっていると判断した。

なおスターズ@メルセデス・ベンツ銀座は、メルセデス・ベンツ日本とメルセデス・ベンツ正規販売店契約を締結している、シュテルン世田谷の販売店となる。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  3. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  4. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  5. 復活の『テスタロッサ』にスパイダー、ハードトップは14秒で開閉可能…最高速330km/h
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る