新型EV徹底比較!日産『リーフ』とスズキ『eビターラ』、決め手は価格? 航続距離? 購入時のポイントをチェック

スズキ eビターラ(左)と日産 リーフ(右)を比較
スズキ eビターラ(左)と日産 リーフ(右)を比較全 52 枚

2026年1月、政府のEV補助金が129万円に引き上げられたタイミングで、2台のEVが販売を開始した。スズキ『eビターラ』と日産『リーフ』。どちらもクロスオーバーSUVタイプで、ボディサイズも近い。スペックや航続距離、充電性能はどう違うのか? 走行性能も含め、比較してみよう。

【比較画像】スズキ「eビターラ」と日産「リーフ」の内外装


◆ボディサイズ

スズキ eビターラ
全長:4275mm
全幅:1800mm
全高:1640mm
ホイールベース:2700mm
最低地上高:185mm
最小旋回半径:5.2m
車両重量:1700kg~1890kg

日産 リーフ
全長:4360mm
全幅:1810mm
全高:1550mm(プロパイロット2.0装着車は1565mm)
ホイールベース:2690mm
最低地上高:135mm
最小旋回半径:5.3m
車両重量:1750kg~1920kg


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD)
日産 リーフ(B7 G)日産 リーフ(B7 G)

全長はリーフが85mm長く、全高はeビターラが90mm高いが、おおよそのサイズ感はほぼ同じ。SUVとしての性能を売りにするeビターラは最低地上高が185mmと、リーフに対し50mm高い点に注目だ。

どちらも一般的なハイルーフ式の機械式駐車場に対応するサイズだが、ガソリン車と比べEVは重量があるため、断られることもあるので要注意だ。

また、新型リーフはクロスオーバーSUVデザインに生まれ変わったが、ハッチバックタイプだった先代とサイズ感は変わっていない(先代リーフ:全長4480mm、全幅1790mm、全高1540mm、ホイールベース2700mm)。

◆パワートレインのスペック


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD) 日産 リーフ(B7 G)日産 リーフ(B7 G)

スズキ eビターラ
最高出力:128kW(4WDはフロント128kW、リア48kW、合計135kW)
定格出力:64kW(4WDはフロント64kW、リア31kW)
最大トルク:193Nm(4WDはフロント193Nm、リア114Nm、合計307Nm)

日産 リーフ
最高出力:130kW(B7は160kW)
定格出力:70kW
最大トルク:345Nm(B7は355Nm)

出力そのものは2台ほぼ同じ。eビターラは、リアにもモーターを搭載することでコンパクトEVでは珍しい4WDを設定するのが大きな特徴だ。

リーフには4WDの設定はないが、最大トルクでは廉価グレードの「B5」でも345Nmとeビターラを大きく上回る。車重ではわずかに重いリーフだが、それを補って余りある加速力を味わうことができるだろう。

◆航続距離と充電性能


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD) 日産 リーフ(B7 G)日産 リーフ(B7 G)

スズキ eビターラ
一充電走行距離:433km(X)~520km(Z 2WD)
交流電力消費率:124Wh/km(X)~144Wh/km(Z 4WD)

日産 リーフ
一充電走行距離:469km(B5 X、B5 G)~702km(B7 X)
交流電力消費率:118Wh/km(B5 S)~133Wh/km(B7 G)

※いずれもWLTCモード

エントリーグレードでも400km以上の航続距離を実現している2台。日常使いはもちろん、休日の遠出にも問題なく活躍してくれそうだ。また、リーフは最上級グレードの「B7 X」で702kmと、ガソリン車並みの航続距離を実現しているのも特筆すべきポイントだ。

充電性能に関しては、90kW急速充電で約45分でバッテリーの10~80%まで充填が可能なのは2台ともほぼ同じ。家庭用などの6kW普通充電では、バッテリー容量によって満充電までの時間が異なるが、eビターラが約8.5~10.5時間、リーフが約10~14時間となっている(いずれもバッテリー残量警告灯が点灯した時点から満充電までの時間)。

◆価格とラインアップ


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD) 日産 リーフ(B7 G)日産 リーフ(B7 G)

スズキ eビターラ
399万3000円~

X:399万3000円
Z 2WD:448万8000円
Z 4WD:492万8000円

日産 リーフ
438万9000円~

B5 S:438万9000円
B5 X:473万8800円
B5 G:564万8500円
B7 X:518万8700円
B7 G:599万9400円

eビターラは最廉価グレードで400万円を切っているのが目玉だが、リーフも「B5」グレードを追加したことで400万円台前半から購入ができるようになった。またこれらの中で最も航続距離が長い(702km)「リーフ B7 X」は518万8700円と、価格に対するパフォーマンスでは群を抜いている。

補助金129万円を加味すると、eビターラが実質270万3000円から、リーフが309万9000円からとなる。これに加えて住んでいる地域によっては、自治体による補助金が適用となる場合があるため、適用額によっては上級グレードも狙い目となる。

またリーフには、専用の内外装に仕立てられたカスタマイズモデルの「AUTECH(オーテック)」が設定されるのもポイント。「AUTECH B5」は616万2200円、「AUTECH B5」が651万3100円となっている。

◆走りの違いは


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD) 日産 リーフ(B7 G)日産 リーフ(B7 G)

走行面では、キャラクターの印象は大きく異なる。

eビターラは、手応えのあるハンドリングと、車体の剛性感が感じられるカッチリとした走りが特徴だ。重量物である大容量バッテリーを支えるためサスペンションは固く締め上げられていると感じるが、段差などでの突き上げが車内に伝わるのはわずか。直進時もコーナリング時にも、安定した思い通りの走りを実現してくれる。

よりeビターラならではの走りを体感するなら電動4WDの「ALLGRIP-e」だ。シチュエーションに応じて前後の駆動配分を変更するほか、旋回時に後輪を駆動させることでより安定して走行することができる。合計出力自体はわずかな違いしかないが、より上質な走りを味わうことができるのが4WDだ。また、悪路をスムーズに脱出できる本格派な「トレイルモード」が備わるのも4WDのみとなる。


            スズキ eビターラ(Z 4WD)          スズキ eビターラ(Z 4WD)

一方リーフは、ハンドリングから軽快だ。より大きなトルクも相まって、軽々とした身のこなしが特徴となる。ドライブモードを「STANDARD」「ECO」「SPORT」「PERSONAL」の4つから選択でき、「SPORT」ではより手応えのあるハンドリングと、すさまじい加速力が味わえる。「PERSONAL」では操舵力や加速力を自分好みに設定することも可能だ。

また新機能の「インテリジェント ディスタンスコントロール」も新しいリーフの走りに一役買っている。前走車を認識して、車間距離を回生ブレーキの力でスムーズに制御してくれるというもので、市街地や混雑した道路を走る際にはほぼアクセルペダル操作だけで巡航できるので、疲労軽減にも貢献する。このほか、高速道路でのハンズオフ(手放し運転)ができる「プロパイロット2.0」が選べるのもリーフの強みだろう。

日産 リーフ(B7 G)のインテリジェント ディスタンスコントロール日産 リーフ(B7 G)のインテリジェント ディスタンスコントロール

このほかにも、eビターラには冬場にも嬉しいステアリングヒーターやシートヒーターが装備されていたり、リーフは日産初の調光パノラミックガラスルーフによる明るい車内を実現しているなど、見どころは多い。実車を見て、試乗してチェックすることをオススメする。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『リーフ』の受注が5000台で快調、廉価グレード「B5」と補助金129万円で「フルスイングで勝負」
  2. 日産のSUV『パスファインダー』に改良新型、表情刷新…約585万円からで米国発売へ
  3. 米トヨタの新型車は『ハイランダー』と公式発表、間もなくデビューへ…日本導入の可能性も
  4. 「夜道で威圧感すごそう」新型メルセデスベンツ『Sクラス』、スリーポインテッドスター発光にSNSも注目
  5. 日産『アリア』、太陽光パネル搭載コンセプト発表…ソーラーパワーで1日最大23km走行可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る