【ダカールラリー2023】前半戦はトヨタ勢が上位占める…連覇狙うアルアティアが首位

#200 ナッサー・アルアティア(トヨタ)
#200 ナッサー・アルアティア(トヨタ)全 8 枚

サウジアラビアで開催されているダカールラリー2023年大会が現地1月8日に前半戦を終了。四輪総合の上位はトヨタ勢の1-2-3となっており、ナッサー・アルアティアが2年連続制覇に向けてリードを確立している。

年始恒例の冒険ラリー“ダカール”。開催初期のゴール地であったセネガルの首都名がイベント名称として定着して久しいが、戦いの主舞台はアフリカから南米、そして中東アウジアラビアへと変遷してきた。サウジ開催は今回が4年連続4回目である。

今大会は現地2022年12月31日のプロローグから始まり、2023年1月15日ゴール予定の日程で開催されている。9日が休息日で、8日に前半戦が終了した格好だが、四輪総合の上位はトヨタ勢の「TOYOTA GAZOO Racing=TGR」と「OVERDRIVE RACING」が1-2-3占拠中だ(TGRが1-2で、5番手もTGR)。

首位を行くのは2連覇を狙うナッサー・アルアティア(マシンはGRダカールハイラックスT1+)で、2番手を1時間以上引き離している。トヨタ勢以外で唯一の四輪総合トップ5圏内は4番手のセバスチャン・ローブ(BAHRAIN RAID XTREME=BRX、マシンはプロドライブ製のハンター)だが、悲願のダカール初制覇を目指す世界ラリー選手権(WRC)9連覇王はアルアティアから2時間近く遅れている。

前半戦はアルアティアのライバルになるべきローブやアウディ勢に大きなアクシデント等が相次いだ。昨年に続き電動ドライブ車でファクトリー参戦のアウディ(Team Audi Sport、マシンはRS Q e-tron E2)は、カルロス・サインツ(“サインツ・シニア”)やステファン・ペテランセルらの強力布陣を継続して臨むも、既に3台すべてが実質ほぼ争覇圏外と見られる状況に陥るか戦線離脱するかしてしまっている。そうこうするうちに、トヨタ勢が上位を占め、アルアティアのリードが確立されていった構図だ。

前半戦で有利な状況を築いたアルアティアは、自身5度目、トヨタにとっては3度目となるダカール四輪総合優勝に向け、後半戦をまとめにかかる。このまま勝利を手中にできれば、アルアティアとトヨタの“タッグ”による優勝は2年連続3度目で、ともに初めての連覇になる(過去の四輪総合優勝はアルアティアが2011、15、19、22年。トヨタが2019、22年)。

一方で二輪の総合優勝争いは混戦模様。上位3台が13秒差で、首位から3分以内に6台、8分以内に8台がいる状況だ。目下の首位はスカイラー・ハウズ(HUSQVARNA FACTORY RACING)。

ダカールラリー2023年大会は現地10日から後半戦に入り、同15日にフィニッシュを迎える予定で進む。

(*本稿の内容は日本時間9日19時時点の情報等に基づく)

《遠藤俊幸》

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