京急がおよそ28年ぶりに運賃改定…初乗り150円、41km以上は値下げ 10月実施予定

2020年に登場した京急初のデュアルシート車1000形1890番台。京急では過去10年で毎年20両程度を代替新造するなど、計画的な新造・更新を行なっている。
2020年に登場した京急初のデュアルシート車1000形1890番台。京急では過去10年で毎年20両程度を代替新造するなど、計画的な新造・更新を行なっている。全 4 枚

京浜急行電鉄(京急)は1月13日、国土交通省に対して同日付けで鉄道旅客運賃の変更認可申請を行なったと発表した。10月の運賃改定を予定している。

京急ではコロナ禍で利用者が減少するなか、インフラの維持や安全性の向上、ホームドアの整備などを進めるため、今後5年間、年平均で265億円を投入するとしていることから、消費税による転嫁を除けば1995年以来約28年ぶりの改定に踏み切ることになった。

京急本線品川~北品川間にある品川第一踏切。いわゆる「開かずの踏切」で渋滞の原因にもなっているが、安全性向上のため除去される計画で、運賃改定後も引き続き取り組まれる。京急本線品川~北品川間にある品川第一踏切。いわゆる「開かずの踏切」で渋滞の原因にもなっているが、安全性向上のため除去される計画で、運賃改定後も引き続き取り組まれる。

平均改定率は10.8%(増収率10.1%)で、普通運賃では初乗りが150円となるが、逆に41km以上は新たな需要創出と沿線活性化を目指すとして、最大14.9%の値下げとなる。

主要区間の現行運賃と申請運賃の比較。主要区間の現行運賃と申請運賃の比較。

定期運賃の平均改定率は11.9%で、通勤用は平均割引率が42.2%から40.2%に引き下げられるが、普通運賃と同じく41km以上は値下げとなる。通学用は家計負担を考慮して据え置かれ、平均割引率は80.9%から82.1%にアップする。

運賃改定後も引き続き行なわれる羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線建設工事における引上げ線の整備イメージ。引上げ線の設置で空港線の輸送力増強が期待される。運賃改定後も引き続き行なわれる羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線建設工事における引上げ線の整備イメージ。引上げ線の設置で空港線の輸送力増強が期待される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 水平対向8気筒エンジン搭載バイクが登場…5月の二輪車まとめ
  2. デリカ『D:6』が登場⁉ 三菱 D:5 がフルモデルチェンジへ…5月の新型車スクープまとめ
  3. スズキ『カプチーノ』復活! 新型スポーツカー情報
  4. AT車も大幅出力アップ…ブリッツから『ジムニー』用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
  5. BMWが「iDrive」システムを改良…今夏から欧州で
  6. 日産、新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州で発表…5月の新型車まとめ
  7. ジープの新型EV『ワゴニアS』、オフロード仕様を提案…「トレイルホーク」発表
  8. [15秒でわかる]スバル『BRZ』販売終了…新型の行方は
  9. PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
  10. スバル『BRZ』現行モデルが生産終了、新型登場かマイナーチェンジか
ランキングをもっと見る