西武も無線式列車制御システムを導入へ…既存の無線通信設備を活用、多摩川線で実証実験

西武のフラグシップトレイン、001系『Laview』。
西武のフラグシップトレイン、001系『Laview』。全 4 枚

西武鉄道(西武)は1月18日、多摩川線で2024年度初頭にも無線式列車制御(Communications-Based Train Control=CBTC)システムの実証実験を開始すると発表した。

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CBTCシステムは、地上装置が先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を割り出し、それを後続列車へ無線を使って伝達。後続列車は自車で走行可能な速度を割り出すという新たな信号保安システムで、東京地下鉄(東京メトロ)では丸ノ内線で2024年度中に、日比谷線で2026年度中に導入する予定としている。

自動列車停止装置(ATS)に基づいた従来の信号システムとCBTCシステムの比較。CBTCシステムでは従来の信号システムにあるような信号機や軌道回路といった地上設備が不要になるほか、閉塞区間に囚われず、安全に列車間の距離を保てるなどの利点がある。自動列車停止装置(ATS)に基づいた従来の信号システムとCBTCシステムの比較。CBTCシステムでは従来の信号システムにあるような信号機や軌道回路といった地上設備が不要になるほか、閉塞区間に囚われず、安全に列車間の距離を保てるなどの利点がある。

西武ではこのシステムをすでに使用している列車情報装置を活用して構築するとしている。この装置は列車~地上間の無線通信により列車種別を認識することで通過または停車を識別し、踏切の鳴動時間を適正化する「急緩行列車選別装置」と言われるもので、西武では全車両にすでに搭載されていることや、無線機などの地上設備を一部活用できることから、効率的なCBTCシステムを構築できるとしている。

CBTCシステムでは列車の在線位置と速度を常時把握できるため、「急緩行列車選別装置」を使った踏切制御よりも遮断時間を最適化できるという。CBTCシステムでは列車の在線位置と速度を常時把握できるため、「急緩行列車選別装置」を使った踏切制御よりも遮断時間を最適化できるという。

実証実験へ向けた準備は1月から着手されており、今後、実験結果や他鉄道事業者の動向を踏まえた上で次世代信号システムの方式を決定し、2030年代に全線に導入することを目指すとしている。

CBTCシステム構築の過程。西武ではすでに車載されている列車情報装置を活用し、効率的なCBTCシステムの導入を図る。CBTCシステム構築の過程。西武ではすでに車載されている列車情報装置を活用し、効率的なCBTCシステムの導入を図る。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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