ダイハツは東京オートサロン2023にて『タント』のカスタマイズカーの『タントカスタムRed&Black』を出展した。
タントカスタム Red&Black(東京オートサロン2023)
◆「ロック」に染めたグラデーションカラー
ダイハツブースの中でも異質な存在感を放つこの一台、まずはリアのブラックからフロントのキャンディーレッドにグラデーションした、鮮烈なカラーリングに目を奪われる。デザイナーは「暗闇から飛び出してきた」ような表現を、メタル・ロック、ポスト・ファンクの世界観に合わせて発想したという。また、このようなギラギラと輝く大粒の塗装に陰影を与えるには、高い技術が要求される。このカラーリングは職人の手塗りによるものだ。派手なビジュアルの裏側には、それを支える匠の技がある。
タントカスタム Red&Black(東京オートサロン2023)◆「できるところはなんでも」こだわりのインテリア
クルマの中身も外装に負けず刺激的だ。ステアリングやシートに入れられた刺繡や、インパネの装飾、ドクロをかたどったシフトノブなどのインテリアは、細部にまで至りこのクルマの世界観を具現化する。シートのサイド材はグラデーションする外装に合わせて、見る角度によって変色するユニークなアイデアも仕込まれている。「とにかく本当にできるところはなんでもやろうと思ってこだわりました」というデザイナーの言葉通りの姿だ。
タントカスタム Red&Black(東京オートサロン2023)ファミリーユースやお仕事車などのイメージが強いダイハツが送る、タントカスタムRed&Black。そのクセの強さに驚いたギャラリーも多いかもしれないが、徹底したコンセプトで、人々の印象に残る存在感を示している。尖りに尖って、こわだり抜いた、オートサロンのためのスペシャルモデル。ダイハツの本気度とその芯の太さをアピールする一台だ。
タントカスタム Red&Black(東京オートサロン2023)