「モレル」の気鋭パワーアンプシリーズ『MPS』の魅力に迫る![カーオーディオ名機の系譜]

モレル・MPS Amplifiers
モレル・MPS Amplifiers全 5 枚

カーオーディオ市場の中で特別な存在感を放つ“名機”を毎回1つ取り上げ、それらの魅力と実力を明らかにしている当シリーズ。今回は、イスラエル発の実力ブランド「モレル」唯一のカー用パワーアンプシリーズ、『MPS Amplifiers』にフォーカスする。

◆有名スピーカーブランドの「モレル」が、2018年に満を持して初のパワーアンプを投入!

「モレル」は、イスラエルを本拠地とする世界的なスピーカーブランドだ。ホームオーディオ用とカー用ともに超ハイエンドモデルからエントリー機まで多彩にラインナップし、世界中の「モレル」ファンのリスニングライフを手厚くサポートし続けている。

ちなみにカー用のスピーカー中で頂点に君臨するのは、まさしく名機『スプリーモ』シリーズだ。その2ウェイコンポーネントキット(パッシブレス)の『SUPREMO 602 Active』(税抜価格:77万円)は、音質性能的にもプライス的にも押しも押されもせぬ最高峰カー用スピーカーの1つであり、「モレル」を象徴するモデルとして日本でも多くのマニアに愛用されている。

そんな「モレル」が、2018年に同社初となるカー用のパワーアンプシリーズをドロップした。それがこの『MPS Amplifiers』だ。なお当シリーズには当初、3モデルがラインナップしていた。4chモデル、1chモデル、そしてそれらが一体化した5chモデル、この3機種だ。

そしてそこから4年が経過した昨年、編成が刷新されている。5chモデルが姿を消し、新たに上級モデルが2機種追加となっている。

モレル・MPS 4.400モレル・MPS 4.400

◆2機種の限定モデルと、2機種のスタンダード機でラインナップを構成!

それでは、現在の『MPS Amplifiers』のラインナップを見ていこう。なお価格はすべて、この2月1日からの新プライスを記載している。

●MPS 2.150 LIMITED(2ch×150W<2Ω>、2ch×150W<4Ω>、税抜価格:15万円)
●MPS 1.1100 LIMITED(1ch×1100W<2Ω>、1ch×650W<4Ω>、税抜価格:16万6000円)
●MPS 4.400(4ch×100W<2Ω>、4ch×70W<4Ω>、税抜価格:8万3000円)
●MPS 1.550(1ch×550W<2Ω>、1ch×350W<4Ω>、税抜価格:8万3000円)

なお「モレル」はカー用のユニットを、上から「レゾリューション」、「リファレンス」、「パフォーマンス」と主に3グレード展開としているが、『MPS Amplifiers』のモデルは実はこのうちの2カテゴリーにまたがっている。“LIMITED”と付けられた2モデルは「リファレンス」グレードに配されていて、その他の2機種は「パフォーマンス」グレードに含まれている。というわけで厳密にいうと『MPS Amplifiers』は、2グレード4機種展開となっているというわけだ。

ところで『MPS 2.150 LIMITED』を除いた各機種名の“.”の後ろに付く数字は、2Ω接続時の“総出力”を表している(『MPS 2.150 LIMITED』のみ1chあたりの定格出力を示す)。

で、このように各機とも4Ω接続にも2Ω接続にも対応しているわけだが、結果、幅広いスピーカーとの組み合わせられ、接続法的にも柔軟に対応可能だ。つまり『MPS Amplifiers』は、取り回し性の高いパワーアンプシリーズとなっている。

モレル・MPS Amplifiersモレル・MPS Amplifiers

◆上位グレードでは4ch機を、スタンダードグレードでは2chモデルを省き、それぞれ特色を発揮!

ところで“LIMITED”の方は敢えて4chモデルは用意せず、高音質タイプの2chモデルとハイパワーな1chモデルのみのラインナップとして音にこだわったシステム構築をサポートする。

一方通常モデルでは2chモデルは用意せず、使い勝手が優先されている。つまりそれぞれ、コンセプトが明確だ。

なお各機とも、インストール後の設定がしやすいことも特長としている。というのもトッププレートを外すとその下に各種設定を行うためのスイッチ類が配されていて、設置後の微調整を実行しやすい。

また、デザインにもらしさが発揮されている。サイドパネルにはクーリングのための通風開口部が設けられているのだが、そこには「モレル」のアイデンティティともいうべき“ロータスグリル”のデザインが盛り込まれている。「モレル」ファンの心の琴線に触れる粋な演出が成されているのだ。

ちなみに『MPS Amplifiers』には周辺パーツも名を連ねている。“LIMITED”の方には2段重ねを可能とするブラッケットの『MPS-STKP』(税抜価格:8200円)が、通常モデルの方にはベースレベルリモートコントローラー『MPS-R1』(税抜価格:8400円)とハイレベル入力用RCAコンバーターの『MPS-HL』(税抜価格:6700円)とがそれぞれ用意されている。

手応えあるスタンダードパワーアンプを、または手頃なハイエンドパワーアンプを探していたら、「モレル」の『MPS Amplifiers』にもご注目を。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  4. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  5. ジープ『レネゲード』2027年モデルに注目集まる…6月のスクープ記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る