2023春闘…ホンダ労組、ベア30年ぶり高水準1万2500円要求[新聞ウォッチ]

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今週明けには、大手企業を代表する経団連と労働組合側の連合のトップ会談が行われ、2023年の春闘が事実上スタートしたが、今春闘の焦点は、急激な物価高に見合うような賃上げ幅をめぐる労使交渉の行方だ。

羽田空港エアポートガーデン羽田空港エアポートガーデン

自動車メーカーの中にも、既報のとおり、マツダの労働組合がベアと定期昇給の総額で約4%上げに相当する月1万3000円の過去最高額を要求する方針を明らかにしている。こうした中、ホンダの労働組合である本田技研労働組合も、2023年の春季労使交渉で基本給のベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分と制度上の定期昇給(定昇)分の合計で、月1万9000円の賃上げを要求する方針を固めたという。

きょうの読売や日経なども報じているが、ホンダ労組の要求額は約30年ぶりの高水準。要求ベースの賃上げ率は連合の水準と同等の5%程度に達し、ベアは1万2500円で2022年要求に比べて約4倍になるそうだ。また、年間一時金は基準内賃金の6.4か月分を要求する方針で、2月10日の22年4~12月期連結決算の発表内容を踏まえて2月14日に開く中央委員会で要求月数を正式に決定するとも伝えている。

◆日野のベアは3000円か

一方、日経によると、排出ガスや燃費をめぐる不正問題で揺れる日野自動車の労働組合は、2023年の春季労使交渉で基本給のベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分と定期昇給分の合計で月7500円の賃上げを要求する方針を固めたという。

ベアの要求分は月3000円台とみられ、上部団体の金属労協が決めた6000円以上の方針を大きく下回る。賃上げ率は明らかにしていないが、同業他社の要求を大幅に下回る見通しで、大手自動車メーカーの中でも業績内容によっては“格差”が広がるようだ。

2023年1月26日付

●2023春闘、ホンダ、ベア1万2500円要求、前年比4倍超、30年ぶり水準(読売・8面)

●最強寒波列島包囲、交通混乱、立ち往生(朝日・1面)

●広告「グーグル支配」問題視、仲介事業、米司法省「ライバル追い出し」(読売・7面)

●羽田空港と観光地、高速バスでつなぐ「エアポートガーデン」31日開業(朝日・9面)

●細る自動車整備、出張整備 働き方も質も変える(朝日・9面)

●ガソリン168円10銭(毎日・7面)

●日産・ルノー、トップ会合、資本関係見直し、きょう、詰めの協議も(日経・13面)

●日野自労組は月7500円、ベア・定昇、総額で要求(日経・13面)

●トヨタ、雪で国内全14工場を停止(日経・13面)

●昨年電子機器出荷額、車載AV、テレビなど逆転、ドラレコがけん引(日経・15面)

《福田俊之》

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