トヨタ歴代社長一覧:豊田章男氏の在籍日数は歴代何位?

11代目社長・豊田章男氏はスポーツカー好き、カーレース好きで新時代のトヨタのイメージ作りに寄与した。
11代目社長・豊田章男氏はスポーツカー好き、カーレース好きで新時代のトヨタのイメージ作りに寄与した。全 8 枚

トヨタ自動車は、4月1日付で佐藤恒治執行役員が社長に就任する役員人事を発表した。豊田章男社長が代表権のある会長となる。

自動織機の発明によって、その後のトヨタグループの基礎を作った豊田佐吉氏。自動織機の発明によって、その後のトヨタグループの基礎を作った豊田佐吉氏。

豊田章夫氏は6代目社長である豊田章一郎氏の長男。1984年にトヨタに入社した。7代目社長の豊田達郎氏は叔父に当たる。

◆トヨタ歴代社長一覧

豊田佐吉氏の長男で、トヨタ自動車の実質的創業者とされる、2代目社長の豊田喜一郎氏。豊田佐吉氏の長男で、トヨタ自動車の実質的創業者とされる、2代目社長の豊田喜一郎氏。

初代 豊田利三郎 1937年8月就任 在籍1,249日 歴代10位
2代目 豊田喜一郎 1941年1月就任 在籍3,468日 歴代5位
3代目 石田退三 1950年7月就任 在籍4,049日 歴代3位
4代目 中川不器男 1961年8月就任 在籍2,252日 歴代6位
5代目 豊田英二 1967年10月就任 在籍5,387日 歴代1位
6代目 豊田章一郎 1982年7月就任 在籍3,715日 歴代4位
7代目 豊田達郎 1992年9月就任 在籍1,064日 歴代11位
8代目 奥田碩 1995年8月就任 在籍1,400日 歴代9位
9代目 張富士夫 1999年6月就任 在籍2,192日 歴代7位
10代目 渡辺捷昭 2005年6月就任 在籍1,461日 歴代8位
11代目 豊田章男 2009年6月就任 在籍5,052日 歴代2位
12代目 佐藤恒治 2023年4月就任

◆豊田章男氏は在籍日数が歴代2位

5代目社長:豊田英二氏5代目社長:豊田英二氏

初代社長の豊田利三郎氏は、豊田グループ始祖・豊田佐吉氏の長女の娘婿で、当初は自動車への参入に反対していた。実質的な創業者は佐吉氏の長男で2代目社長の豊田喜一郎氏だとされる。トヨタ自動車の社史にも「創業者・豊田喜一郎」と書かれている。

社長就任日を1日付で計算したとき、在籍日数第1位は5代目社長の豊田英二氏。佐吉氏の弟・平吉氏の長男でトヨタ中興の祖とされ、喜一郎氏の長男である章一郎氏(章男氏の父)に社長の座を譲った。

豊田章男氏の在籍日数は歴代2位の5,052日になる見込みだ。

6代目社長:豊田章一郎氏6代目社長:豊田章一郎氏

◆自動車会社経営の血筋

トヨタの社史には豊田英二氏の回想として晩年の初代・利三郎氏について、以下のように書かれている。

8代目社長:奥田碩氏8代目社長:奥田碩氏

利三郎は「とにかくトヨタは乗用車をやれ」と床の中からうめくように言った。トヨタが自動車をやることに一番反対した人が、死ぬ間際に「トヨタはいまごろトラックばかりやってはいかぬ。何が何でも乗用車をやれ」とハッパをかける。私は利三郎に向かって「乗用車は今準備を進めております。間もなく完成するので、必ず見てください」と励ましたが、利三郎は遂にこれを見ることなく他界した。

豊田英二氏は、3代目社長の石田退三氏に進言して、他社に先駆けて月産1万台の乗用車専門工場の建設を推進。建設委員会の委員長は当時取締役だった豊田章一郎氏が務めた。これがトヨタが後に日本の自動車メーカーの中でも業績で抜きんでる要因となったが、失敗すれば業績不振に陥りかねないイチかバチかの決断だったとしている。

9代目社長:張富士夫氏9代目社長:張富士夫氏

自動車会社の経営に情熱を傾ける、豊田章男氏に繋がる血筋を感じさせるエピソードだ。

《根岸智幸》

編集者、ライター、メディアコンサルタント、ソフトウェアエンジニア 根岸智幸

ITと出版とオタクの何でも屋。グルメや女性誌や芸能やBLマンガもやりました。キャンギャルやコンパニオンの写真も撮ったりします。 ・インターネットアスキー編集長(1997-1999) ・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004) ・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008) ・本が好き!企画開発運営(2008-2013) ・BWインディーズ企画運営(2015-2017) ・Webメディア運営&グロース(2017-) 【著書】 ・Twitter使いこなし術(2010) ・facebook使いこなし術(2011) ・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015) など

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