トヨタ、14年ぶり社長交代…豊田氏「平穏無事な年一度もなかった」[新聞ウォッチ]

トヨタ自動車 豊田章男社長
トヨタ自動車 豊田章男社長全 3 枚

「平穏無事な年は一度も経験しなかった」ーー。リーマン・ショック後の2009年から13年以上に及ぶ長期にわたり、良くも悪くも創業家出身としてトヨタ自動車のトップの座に君臨していた豊田章男社長が、4月1日付けで会長に就任。後任社長には、53歳の技術者出身で、高級車「レクサス」部門のトップを務める佐藤恒治執行役員が昇格する。

1月26日午後3時過ぎ、ニュースリリースで発表したほか、動画投稿サイトYouTubeの自社チャンネル「トヨタイムズ」でも緊急生放送で、高齢を理由に退任する内山田竹志会長とともに、豊田社長、佐藤次期社長が“出演”。「本日の臨時取締役会で私が会長に、佐藤が新社長に就任することを決めた」などと、社長交代の真意などについて語った。

きょうの各紙も、前日「EV戦略の見直し」を特報した朝日と産経が1面トップ記事で「トヨタ豊田社長交代、会長就任へ、53歳佐藤氏が昇格」と報じたほか、関連記事として朝日は総合面の「時時刻刻」で「トヨタ変革へ若返り、『車好き』抜擢・豊田氏の財界活動注目・電動化や自動運転難題」と大きく取り上げた。産経も「トヨタ、自動車『脱皮』図る、EV・付加価値変革推進」とのタイトルで伝えた。

また、読売も1面準トップのほかに、総合面で「トヨタ未来シフト、トップ53歳脱『車屋』」との見出しで「自動車メーカーから移動サービスを手掛ける『モビリティ・カンパニー』への転換を目指す」とも。さらに、経済面にも「豊田氏次代へ道筋、リコール、震災難局越え」などと、13年以上、業界トップ企業を率いた豊田社長の長期政権を振り返った。

さらに、毎日は「トヨタ変革期に若返り、豊田氏、経団連会長視野か」。東京も「大変革期『新体制で』、豊田氏EV戦略立て直しへ決断」。そして日経は「EVシフト後継に託す」「豊田社長交代『変革、自分には限界』」と、一応、1面と総合面に書き分けてはいるが、他紙よりも地味な扱い。今年の元日に地方紙も含めてほぼ全紙に掲載されたド派手な「トヨタイムズ」の見開き全面広告が、日経には掲載されなかったからなのか…?

2023年1月27日付

●コロナ「5類」5月8日、イベント「大声」上限きょう撤廃 (読売・1面)

トヨタ社長に佐藤氏、14年ぶり交代、豊田氏は会長に(読売・1面)

テスラ59%増益36億ドル、10-12月期、昨年販売4割増131万台 (読売・10面)

●日産・ルノートップ協議、43%→15%、対等出資へ詰め (朝日・7面)

EV6モデル、スズキ投入へ、30年度までに(毎日・7面)

●エアバッグ偽造初摘発、外国籍の男ら4人逮捕(毎日・22面)

●「空飛ぶクルマ」万博に照準、2年後実用化へ開発急ピッチ (産経・11面)

●首相長男、公用車利用し「観光」外遊に同行中、週刊誌報道 (東京・2面)

●日経バーチャル・グローバルフォーラム、多様性一日にして成らず、内田誠・日産自動車社長「尊重」「公平」根付かせる (日経・31面)

●都内きょう再び降雪も、新東名通行止め、午前解除へ、列島寒波(日経・43面)

《福田俊之》

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