東京臨海都心で自動運転EVバスなど、4つの新モビリティ体験 1月28日から

「次世代モビリティのまち体験」開催セレモニー
「次世代モビリティのまち体験」開催セレモニー全 18 枚

東京都およびDigital Innovation City協議会(DIC協議会)は、先進モビリティ、WILLER、BOLDLY、日本科学未来館、Le DESIGNと協働し、4つのモビリティの体験イベント「未来を乗りにおいでよ。次世代モビリティのまち体験」を臨海都心で開催中だ。

1月28日からすべてのプロジェクトが一般公開となる。26日には小池百合子東京都知事が出席して日本科学未来館で開催セレモニーが実施された。

小池都知事は、今回のプロジェクトについて「次世代モビリティを実装する事で、まちの賑わいや回遊性の向上を図るとともに、年齢や障害の有無を問わず、誰もが安心して自由に移動できる、持続可能なまちをめざしている」と、イベントについて想いや狙いを語った。続いて知事は、今回のイベントで体験できるナビゲーションロボット「AIスーツケース」と小型自動運転モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」を、開発者の解説を受けながら体験した。

AIスーツケースの研究開発を進める日本科学未来館の浅川館長は、「自身の視覚障害の経験を活かし開発を進めてきた。今回のプロジェクトに賛同して、テクノロジーだけでは解決できない屋外での実証実験に踏み切った」とコメント。実際にAIスーツケースを使用した小池都知事は「ちょっとドキドキしたが、導かれるという感覚がAIスーツケースから感じられた」と感想を述べた。

続いて、久留米工業大学インテリジェントモビリティ研究所とパーソルクロステクノロジー、Le DESIGN(久留米工業大学発ベンチャー)が共同で実装を進める「PARTNER MOBILITY ONE」が登場。Le DESIGNの東大輔代表取締役CEOは「移動に不安があったり、外出を控えている人に家族と一緒に外出を楽しんでもらいたい」と背景について語る。試乗した小池都知事は、同乗者と横並びで移動が楽しめるという特徴を踏まえ、「遊園地などでもこのモビリティと一緒に楽しめる」と期待した。

小池都知事:「次世代モビリティのまち体験」開催セレモニー小池都知事:「次世代モビリティのまち体験」開催セレモニー

DIC協議会の小原昌会長は「東京都は、デジタルの力で都民が質の高い生活を送る『スマート東京』の実現をめざしており、ベイエリアは先行実施エリアのひとつ。臨海副都心では、都市活動を可視化するデータプラットフォームを構築するとともに、最先端技術の『実証』と『実装』を循環する仕組みづくりを進めることで、地域の魅力をさらに高めたい」と今回のイベント実施の背景を具体的に示する。

さらに「自動運転技術を搭載した新たなモビリティを導入することで、エリア全体の回遊性を向上させ、エリア全体の魅力向上につなげることを期待する」と、自動運転EVバスなどの次世代モビリティが与えうる効果を説明した。

「未来を乗りにおいでよ。次世代モビリティのまち体験」は、一部プロジェクトを除き2月6日まで開催。

イベント(1)
自動運転EVバスで移動しよう! お台場回遊プロジェクト

小型電気バスのBYD『J6』を使用。1回の充電で約200kmの走行が可能で、コミュニティバスとして充分な航続を備える。車体は広い低床エリアを確保し、子どもから高齢者まで乗り降りしやすい。プロジェクトでは、このJ6に先進モビリティの自動運転システムおよび各種センサーを搭載し、自動運転EVバスとして東京テレポート駅を起点とする約2.5kmの公道ルートを走行する。運行日時:1月18~29日。

イベント(2)
コンパクトな自動運転EVバスによるお台場シティバリューアッププロジェクト

NAVYA『ARMA』は乗車定員14人、最高速度19km/hの自動運転シャトルバス。1回の充電で約8時間の自動走行が可能だ。また車内外に搭載されたカメラによって遠隔から安全管理ができる。プロジェクトではアクアシティお台場を起点とし、シンボルプロムナード公園内を東西・南北に周遊する。運行日時:1月28日~2月6日。

イベント(3)
ナビゲーションロボット「AIスーツケース」屋外走行プロジェクト

視覚障害者を目的地まで自動で誘導するスーツケース型のロボット。日本科学未来館などが開発を進めていて、あらかじめ設定したいくつかのエリア内で動く。未来館や新千歳空港などの屋内施設でナビゲーション実証を重ねており、今回はじめて屋外でのナビゲーション実証を行なう。公共交通機関と目的施設を結ぶまち歩きを想定し、未来館を起点にゆりかもめテレコムセンター駅付近まで体験者を誘導する。運行日時:1月28日~2月6日。

イベント(4)
小型自動運転モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE with PiiMo」走行プロジェクト

「PARTNER MOBILITY ONE」は、久留米工業大学インテリジェントモビリティ研究所とパーソルクロステクノロジー、Le DESIGN(久留米工業大学発ベンチャー)の3者が共同で開発した小型自動運転モビリティ。家族や友人といっしょに会話を楽しみながら観光地での感動を共有できるよう、複数人乗りとした。運行日時:1月28日~2月6日。

《高木啓》

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