AIでニュルブルクリンクの安全強化---富士通が2025年までに本格導入

ノルトシュライフェでAIが車両などを識別する映像
ノルトシュライフェでAIが車両などを識別する映像全 2 枚

富士通は、ドイツのレース場「ニュルブルクリンク」にある、世界最長で多数のカーブを持つ難度の高い常設レーストラック「ノルトシュライフェ(=北コース)」に、AI技術を活用した安全対策強化に向けたシステムを、2023年1月から本導入すると発表した。

【画像全2枚】

システムは、ニュルブルクリンクのニーズに対応するため、レーストラック上の車両や人物を識別するAI画像認識機能をシステムに搭載し、レーストラック、砂利、芝生の表面、ガードレール、安全柵などをリアルタイムに判別可能にした。

例えば、レーストラックでの事故、コースへの人の侵入、車両の立ち往生、低速車両などの発生をカメラが捉えると、情報を受信したAIが安全上の問題発生を識別し、レーストラック上のライトやLEDディスプレイに警告を表示する。今後の適用拡大を見据え、モジュール設計を採用した拡張性の高いシステムとした。

本格稼働を前に実施した実証実験では、レーストラックのうち、2.8kmの区間に8台のHD(ハイビジョン)カメラを光ファイバーケーブルで接続し、AI機能を搭載したシームレスなシステムを構築した。HDカメラからの映像をAIがリアルタイムで監視・判断し、レーストラック上のLEDディスプレイを介して即座に危険をドライバーに警告できるようになる。これによって、車両や人との接触事故などを未然防止が可能になる。

ニュルブルクリンクは、2025年のグランプリレースシーズンまでに、今回のシステムの実運用開始を目指している。富士通は、実証実験による有効性検証を踏まえて、今後2年間、ノルトシュライフェ全域に追加のHDカメラ100台増設するとともに、AI機能を強化する。これによってノルトシュライフェの約21kmの監視による安全対策を支援する。

《レスポンス編集部》

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