よりリアルなテストが可能になるミリ波レーダーの情景エミュレーター…オートモーティブワールド2023

キーサイト・テクノロジーが出展したレーダーシーンエミュレーターのプロトタイプ基板。製品版では1枚の基板に複数のアンテナが配置される
キーサイト・テクノロジーが出展したレーダーシーンエミュレーターのプロトタイプ基板。製品版では1枚の基板に複数のアンテナが配置される全 7 枚

オートモーティブワールド2023では、キーサイト・テクノロジーがADAS、自動運転用ミリ波レーダーに任意の状態のターゲットを検知させるエミュレーターを展示していた。

「レーダーシーンエミュレーター」と名付けられたシステムは、最大512個のミリ波アンテナを配置したチャンバーで構成される。シールドされたチャンバーの中にレーダーセンサーを設置し、アンテナから発せられる電波が、レーダーが受信するエコー波形をエミュレートする。アンテナのアレイは、64個から512個まで配置可能だ。

それぞれがひとつのターゲットをエミュレートすれば、道路上に何台もクルマが走行している状態を再現でき、よりリアルなHILSテストが可能になる。アンテナアレイが発する電波を組み合わせれば、任意の距離、大きさのターゲットを表現することも不可能ではない。アンテナアレイの出力を時間で制御すれば「動く物体」もエミュレートできる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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