BMWの3車種、Apple「iPhone」で遠隔駐車が可能に…今春から欧州で

最新の「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」

iPhoneに「My BMW アプリ」をダウンロード

駐車経路自動誘導機能による幅広い操作も可能に

BMW iX
BMW iX全 10 枚

BMWは1月25日、欧州向けの最上位サルーン『7シリーズ』、最上位SUV『X7』、電動SUV『iX』に今春から、Apple「iPhone」で駐車を遠隔操作できるオプションを設定すると発表した。

◆最新の「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」

欧州向けの7シリーズとX7、iXには今春から、「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」の最新バージョンがオプションで選択できるようになる。最新のパーキング・アシスト・プロフェッショナルは、駐車時と操作時の快適性を向上させているのが特長だ。BMWはデジタル技術を活用して、自動運転と駐車の分野でさらなる進歩を追求した。

現行のパーキング・アシスト・プロフェッショナルには、35km/h以下で車両が直前に前進したルート最大200mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることができる「リバース・アシスト・プロフェッショナル」機能が採用されている。これにより、細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。

さらに、駐車時に、ステアリング、アクセル、ブレーキ操作を不要にした「パーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)」機能付き「パーキング・サポート・プロフェッショナル」も採用した。自宅の駐車場、勤務先の駐車場を車両に登録しておくことで、駐車スペースが近づくと、車両が自動で検知し、検知後は、完全自動駐車を可能にしている。

◆iPhoneに「My BMW アプリ」をダウンロード

欧州向けの7シリーズとX7、iXに今春からオプション設定されるパーキング・アシスト・プロフェッショナルの最新バージョンでは、AppleのiPhoneで駐車を遠隔操作できるようになる。この機能によって、非常に狭い駐車スペースやアクセスしにくい駐車スペースでの駐車を支援する。

最新のパーキング・アシスト・プロフェッショナルを利用するには、iPhoneに「My BMW アプリ」(バージョン 2.12.x)をダウンロードすることが必要。これにより、ドライバーは車両を駐車スペースに出入りさせたり、車外からより複雑な操作を実行したりすることができるようになる。

たとえば、ドライバーは駐車プロセスを一時停止し、車両から降りて、車外から車両の周囲を監視しながら、iPhoneの画面を操作して駐車プロセスを再開できる。 また、パーキング・アシスト・プロフェッショナルを使用すれば、iPhoneによって車両を駐車スペースから引き出すことも可能になる。

◆駐車経路自動誘導機能による幅広い操作も可能に

車内での制御と車外からの制御を切り替えることで、パーキング・アシスト・プロフェッショナルに含まれるパーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)機能を利用して、より幅広い操作を行うこともできる。ドライバーは車外からパーキング・マニューバ・アシストを操作し、スマートフォンで自動駐車の進行状況を監視することもできる。

自動駐車の間、ドライバーは車両から6m以上離れている必要がある。パーキング・マニューバ・アシストは、異なる場所で最大10の操作を記録し、保存できる。それぞれの操作は、最大200m、合計で最大600mの距離をカバーする。

車両が出発地点に戻ると、システムは必要なすべての運転操作をフル自動で実行する。アクセルやブレーキ、ステアリングをはじめ、ギアチェンジも含まれる。また、ドライバーが車内に乗車している場合でも、Apple iPhone を使用して車外から遠隔操作することを選択した場合でも、これを行うことができる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る