「地図と人流」によるジオテクノロジーズの新たな市場開拓とは…オートモーティブワールド2023

地図というビッグデータを活用するジオテクノロジーズ

1日あたり10億ログ以上の膨大な移動データ

「地図と人流」のポテンシャル

「地図と人流」によるジオテクノロジーズの新たな市場開拓とは
「地図と人流」によるジオテクノロジーズの新たな市場開拓とは全 4 枚

◆地図というビッグデータを活用するジオテクノロジーズ

2022年1月に社名をジオテクノロジーズと改称したかつてのインクリメント・ピー株式会社。地図というビッグデータを活用して新たな市場開拓に打って出た。

地図にある莫大な情報を元にして色々なソリューションを提供する。これがジオテクノロジーズという会社が行っている活動だ。その一つは昨年10月に提供開始した物流DX「スグロジ」である。

例を挙げるとトラックのサイズをインプットすると、そのサイズに合わせたナビゲーションを行う。単なる道路情報のナビゲーションの場合は大型トラックが通れないような道を案内するケースもある。そんな車両サイズまで勘案したナビがスグロジの一つのソリューションだ。これはジオテクノロジーズしかできないことだという。

地図があり、それに対する課題があり、その先にアプリケーションが存在する。そして今注目しているのが「人流」なのだ。人の流れに地図を重ねることによって、ある意味無限の可能性を秘めたデータが出来上がる。

◆1日あたり10億ログ以上の膨大な移動データ

説明によれば位置情報と動きの情報は携帯電話を活用しているそうで、そのデータの蓄積量は1日に10億ログ以上という膨大なもの。単に人の動きだけでなくそのスピードもインプットされるので、人が歩いているのか、あるいは自転車、自動車、さらには飛行機など乗り物に乗っていることの判断も可能になるという。

スピードからクルマと判断できれば渋滞統計に使える。データの元になるのは月間アクティブユーザー数が400万人いるという「トリマ」と呼ばれるいわゆるポイ活アプリで、今後ユーザーが増えれば増えるほどデータの精度は向上していくという。


《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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