ボルボ、小型BEVを2023年内に日本市場投入へ 若年層へアピール

「EX90」(中央)の発表の中で一瞬だけシルエットを見せたボルボの小型BEV(左)が日本に投入される(動画スクリーンショット)
「EX90」(中央)の発表の中で一瞬だけシルエットを見せたボルボの小型BEV(左)が日本に投入される(動画スクリーンショット)全 4 枚

ボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長は、レスポンスとの単独インタビューの中で、2023年内に欧州Bセグメント・セグメント相当の新型BEV(バッテリーEV)を、日本市場に導入する予定であることを明らかにした。

レスポンスのインタビューに応じるボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長レスポンスのインタビューに応じるボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長

1月中旬、次世代のフラッグシップEV『EX90』の欧州ローンチ発表の場で終盤、スモールSUVのシルエットだけが明らかにされていた。すでに市販されているCセグSUVの『XC40リチャージ』、同セグのSUVクーペである『C40リチャージ』よりさらにコンパクトなBEVであることから「EX30」というモデル名で予想され、今年6月15日に発表されるなどと報じられていた。グローバルでも未発表の車種で、公式にボルボ・カーズのキーパーソンから、年内の市場投入が予告されたのは初のことだ。

仮称「EX30」はジーリーのSEAプラットフォームに基づき、競合モデルはMINI『クロスオーバー』やアウディ『Q2』のBEV置換モデル。ボルボのBEVラインナップの中で、エントリー層を担うプレミアムなサブコンパクトSUVと予想される。

ボルボの新型BEVは現在販売している『C40』などよりも小型になる(写真はC40リチャージ)ボルボの新型BEVは現在販売している『C40』などよりも小型になる(写真はC40リチャージ)

ボルボ・カー・ジャパンは2025年までのBEVの中期的な販売目標を上方修正するなど、電動化戦略を加速させている。BセグのスモールSUV導入は、若いユーザー層をもプレミアムBEVへとふり向かせ、貪欲にとり込む起爆剤となりそうだ。

《南陽一浩》

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南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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