マツダ『CX-90』、3.3L直6ターボは2種類のチューニング…3万9595ドルから

3.3リットル直6ターボは最大出力が280hpと340hp

48Vマイルドハイブリッド「Mハイブリッドブースト」

トルコンレスの8速AT

マツダ CX-90
マツダ CX-90全 10 枚

マツダの米国部門は2月7日、新型最上位SUV『CX-90』(Mazda CX-90)の現地ベース価格を、3万9595ドル(約520万円)と発表した。今春、米国市場で発売される予定だ。

◆3.3リットル直6ターボは最大出力が280hpと340hp

CX-90は、3列シートで最大8名が乗車できるミッドサイズクロスオーバーSUVだ。CX-90は、重要市場の北米の顧客のニーズを踏まえて、新たに開発された。「For the Voyage of your life(人生の航海のために)」をコンセプトに掲げ、運転する楽しさや、家族や友人など多人数でのドライブをさらに楽しくする快適性や機能性、安全性能を高めたワイドボディの3列シートSUVだ。マツダの新たなフラッグシップモデルとして2023年春、米国市場を皮切りに導入していく。

CX-90には、新開発のラージプラットフォームを採用した。パワートレインには、新開発の3.3リットル直列6気筒ガソリンターボ「e-SKYACTIV G」エンジンを設定する。3.3リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、2種類のチューニングがあり、「3.3ターボ」と高出力版の「3.3ターボS」の基本2グレードが用意される。

3.3ターボグレードの場合、最大出力280hp、最大トルク45.9kgmを発生する。3.3ターボSグレードでは、プレミアムガソリンを使用した場合、最大出力が340hp、最大トルクが51kgmに引き上げられる。60hp、5.1kgmの強化となる。マツダが開発した量産ガソリンエンジンとしては、最高のパワーとトルクを獲得しているという。米国市場のSUVで重視されるキャンピングカーなどのトーイング性能の強化も図られた。

◆48Vマイルドハイブリッド「Mハイブリッドブースト」

このエンジンには、48Vのマイルドハイブリッド「Mハイブリッドブースト」を組み合わせた。内燃エンジンでは効率が比較的低いアイドリングから低速域の軽負荷領域において、モーターがサポートすることで、燃費や環境性能を引き上げている。

発進時のモーターによるサポートは、アクセルを踏んだ瞬間から得られる「人馬一体」の走りの進化にも貢献する、と自負する。48Vマイルドハイブリッドによる燃費の向上は、給油回数を減らし、外出先で給油する煩わしさを軽減させることにつながるという。

また、CX-90には、後輪駆動を基本にしたAWDを採用する。後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままの走りと優れた環境性能を実現しているという。さらに、『MX-5ミアータ』(日本名:『ロードスター』に相当)で初めて導入された「キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)」を装備している。

◆トルコンレスの8速AT

マツダ CX-90マツダ CX-90

CX-90には、トルコンレスの8速ATを採用した。多段化による滑らかで応答の良い変速とワイドレンジ化により、走りと環境性能を両立しており、トルコンをクラッチに置き換えることで、エンジンやモーターのトルクをダイレクトに伝え、MTのような駆動伝達と切れの良くリズミカルな変速を実現しているという。

また、クラッチの摩擦伝達機能と冷却機能を進化させ、滑らかな発進、高効率化を追求した。さらに、マツダ独自のトルコンレス8速ATは、コンパクト化とパワーパック全体の最適レイアウトによって、トンネルスペースを小さくすることを可能にした。ペダルワークスペースへの影響を最小限に抑え、人馬一体につながる理想のドライビングポジションにつながっているという。

《森脇稔》

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