アルファロメオ『トナーレ』、高性能PHEVは285馬力…シカゴモーターショー2022出展へ

米国仕様のEVモードの航続は最大48km以上になる見通し

ひと目でアルファロメオと分かるデザイン

「3+3」のフルLEDヘッドライト

アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4
アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4全 10 枚

アルファロメオは2月6日、米国で2月9日に開幕するシカゴモーターショー2023に、ブランド初のプラグインハイブリッド車(PHEV)で、小型クロスオーバー車『トナーレ』(Alfa Romeo Tonale)の米国仕様車を出展すると発表した。

◆米国仕様のEVモードの航続は最大48km以上になる見通し

アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4

トナーレは、『ステルヴィオ』の下に位置する新型SUVクロスオーバー車だ。2019年春のジュネーブモーターショー2019で初公開されたコンパクトSUVコンセプトカーの市販版に位置付けられる。

トナーレの高性能なPHEVが「Q4」だ。トナーレのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。PHEVシステムは、排気量1.3リットルの「MultiAir」ガソリンターボエンジンが前輪を駆動し、電気モーターが後輪を駆動する「Q4オールホイールドライブ」を採用する。PHEVシステム全体で、米国仕様の場合、最大出力285hpを引き出す。

また、EVモードの航続は、米国仕様の場合、最大48km以上になる見通し。米国市場では、2023年春の発売を予定している。

◆ひと目でアルファロメオと分かるデザイン

アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4

トナーレのデザインにあたって、「チェントロスティーレ・アルファロメオ」は、オリジナルのコンセプトを忠実に再現することを目指した。都会的でアクティブな顧客をターゲットにするトナーレは、官能的で未来指向のデザインが特徴だ。今後のアルファロメオの基準になるデザイン言語を採用しているという。

具体的には、5ホールのアルミホイール、「テレスコピック」インストルメントパネル、3スポークのスポーツステアリングホイール、サインカーブ(正弦波)ヘッドライトなどに、新しいデザイン言語が反映された。ボディサイズは全長4530mm、全幅1840mm、全高1600mmとした。

トナーレには、アルファロメオのデザインの伝統も受け継がれている。たとえば、『ジュリアGT』のリアからヘッドライトまで走る「GTライン」を採用した。ワイドでエレガントなボリューム感とともに、『8Cコンペティツィオーネ』などのアイコンモデルを想起させることを狙った。フロントには、「Trilobo」と呼ばれるシグネチャーを採用し、中央にはアルファロメオを象徴する「Scudetto」(盾)が装着されている。

◆「3+3」のフルLEDヘッドライト

アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4アルファロメオ・トナーレ・プラグインハイブリッド Q4

フルLEDの「アダプティブ・マトリックス」を備えた新しい「3+3」ヘッドライトは、『SZザガート』や『プロテオ』コンセプトカーのスタイルを連想させるものだ。マレリと共同開発した3つのモジュールは、独自のフロントラインを生み出すとともに、ドライバーに高いレベルの視認性をもたらすという。

また、このユニットには、デイタイムランニングライト、ダイナミックターンシグナル、「ウェルカム&グッドバイ」(イグニッションのオン/オフで作動)などの機能が備わる。最初のモジュールは、車速と走行環境に合わせて、ロービームを調整する「アダプティブ・ドライビングビーム」だ。2番目のモジュールの「グレアフリー・ハイビーム・セグメンテッド・テクノロジー」は、先行車や対向車を自動検出して、防眩を防ぐ。3番目のモジュールは、コーナーを曲がる時に自動的に作動し、車両のサイドを明るく照らす。その明るさは従来型のハロゲンランプの2倍で、発熱量も少なく、目の負担も軽減されるという。テールライトにも、フロントと同じデザイン要素を導入した。リアを完全に包み込むサインカーブ形状を採用することにより、独自のライトシグネチャーを生み出している。

インテリアは、レースの歴史にヒントを得ており、ドライバーに焦点を当てている。センターコンソールには、新しい「D.N.A.ドライビングモードセレクター」が配置された。ドライバー指向のダッシュボードは、エアコンのベントが特長だ。中央のベントはスリムな形状とする一方で、外側のベントは「タービン」形状とした。ベント、センターコンソール、ステアリングホイールなどは、ダイヤモンドテクスチャーのテーマによって装飾されている。

《森脇稔》

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