「サブウーファー」導入のコツを伝授[プロが教える:カーオーディオ初めてプラン]

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。
「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。全 4 枚

カーオーディオシステムのバージョンアップを図りたいと思いながらも、「何から手を付ければ良いのか分からない…」、そう感じているドライバー諸氏に向けて、プロが指南する「スタートプラン」を紹介している当シリーズ。

今回は茨城県ひたちなか市にて店舗を構える老舗“サウンドウェーブ”に、サブウーファー導入のコツを訊いた。さて、その話の中身とは…。

◆1回で完結させたい、かつ低音をしっかり鳴らしたいと思うなら同時導入はアリ!

最初に“サウンドウェーブ”の代表を務める根本さんに、フロントスピーカーとサブウーファーの同時導入はアリなのか否かを訊いてみた。

「ご予算や考え方で変わってきます。ポイントは主には2点あります。1つ目は、1回で完結させたいかステップアップさせていくことも視野に入るか。そして2点目は、低音の重要度です。

なおどんな音楽を聴くにせよ低音がしっかり鳴った方が良いのですが、順番としては、先にフロントスピーカーに手をかけたいです。ご予算に限りがある場合は特に。

しかし1度ですべてを完成させたいと思われて、かつ低音の迫力を重視されるのであれば、フロントスピーカーのグレードを下げてでもサブウーファーを同時に入れるのはアリです。

ただし、できることならフロントスピーカーには3万円台以上のモデルをお選びいただきたいです。それよりもお手軽なモデルもありますが、例えば1万5000円のモデルと3万円のモデルとでは価格が倍違います。この違いは音にも如実に現れます。長く楽しめるシステムを手にされたいと思われるのであれば、フロントスピーカーにはこのくらいの予算を割きたいです」

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(ミューディメンション・Black Box X8)。

◆重心の低い低音が欲しいのなら、ボディが屈強なモデルがお薦め!

続いては、お薦めのサブウーファーを教えてもらった。

「いろいろとありますが、ミューディメンションの『Black Box X8』(税抜価格:4万2000円)は使いやすいです。こちらは小型・薄型モデルですのでシート下に搭載できます。そして当機はコストパフォーマンスが高いです。筐体がアルミでできていて剛性が高く、小型・薄型のモデルにしては良く鳴ります。

なおもう少し手軽なものをご希望されるのでしたら、国産ブランドのエントリー機でも良いと思います。ただしそれらの中にはもっとも良く鳴る周波数帯がフロントスピーカーと被ってくるモデルもあります。なので、重心の低い迫力ある低音をお望みでしたら『Black Box X8』あたりまで手を伸ばされた方が、後悔のないシステムを構築できると思います。

またラゲッジスペースに積んでも良いということでしたら、ボックスタイプのサブウーファーも選択肢に上がります。それらは筐体が大きくなる分空気をしっかりと震わせられるので、より臨場感の高い低音を奏でられます。またパワーアンプの出力も上げられますので、余裕を持って低音を鳴らせます」

「ボックスサブウーファー」の一例(グラウンドゼロ・GZIB 25BR)。「ボックスサブウーファー」の一例(グラウンドゼロ・GZIB 25BR)。

◆パワーアンプが別体のモデルを選ぶと、組み合わせの妙も楽しめる!

「具体的には、グラウンドゼロの『GZIB 25BR』(税抜価格:4万9000円)がお薦めです。当機はパワーアンプが一体化していませんので別途用意することになりますが、パワーのあるモデルを組み合わせられるので有利です。例えば手頃なところでは、同じくグラウンドゼロの『GZIA 2.85』(税抜価格:3万2000円)あたりが良いと思います。

ちなみにインストール費用は、ケーブル代も含めて4万円程度をみていただいています。結果、小型・薄型のパワードサブウーファーと比べてコスト面でも導入のハードルは上がりますが、満足度も相応に高まります。

一方、ステップアップさせていくことが視野に入る場合には、まずはフロントスピーカーにコストを注ぎ、次にご予算ができたときにデッドニングにも手をかけて、その後に低音強化を行うとより完成度の高いシステムを作り上げられます。

ところでサブウーファーは、クラシック音楽がお好きな方にも向いています。ホールの残響音は低音が主体ですので、サブウーファーを導入すると臨場感が格段に上がるんです。音楽のジャンルを問わず、サブウーファーの導入は有効です。

お近くでしたらぜひ、お気軽にお越しください。さまざまなご提案をさせていただきます。お待ちしています」

《太田祥三》

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