住友ゴム 山本社長「DX経営の実践と成長ビジネスの拡大で再成長を」…新中期計画を発表

住友ゴム工業の山本悟社長
住友ゴム工業の山本悟社長全 8 枚

住友ゴム工業は2月14日、新中期計画(2023~27年)を発表した。その骨子は2025年までに成長事業の基盤づくりを行い、26年以降にその成長事業でビジネスを拡大するというもので、事業利益率を22年の2.0%から27年には7%に持って行く。

◆既存事業の選択と集中

「これまで当社はグローバル体制の構築のため、事業のすべて、そして全地域に注力してきた。そのなかでさまざまな非効率が生じ、収益低下につながったと認識している。そこで、ターニングポイントとする2025年までに既存事業の選択と集中に注力する。そして、2026年以降にDX経営を実践し、事業ポートフォリオの最適化、成長ビジネスの拡大により、再成長に繋げていく」と山本悟社長は説明する。

売上収益は目標としていた1兆円を達成したが、事業利益は目標としていた数字を大きく下回った。事業利益率も2016年に9.9%だったものが、22年には2.0%に悪化。特に主力のタイヤ事業は、売上収益が2016年の6484億円から22年に9399億円へと大きく増えたものの、事業収益は逆に679億円から123億円に大きく減少してしまった。


《山田清志》

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る