VW『トゥアレグ』改良新型、頂点「R」はPHEV…実車は今夏発表予定

新開発の「IQ.LIGHT HD」マトリックスヘッドライト

最新の「イノビジョンコックピット」を採用

現行「トゥアレグR eハイブリッド」はPHEVシステム全体で462ps

フォルクスワーゲン・トゥアレグ 改良新型のプロトタイプ
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 改良新型のプロトタイプ全 10 枚

フォルクスワーゲンは2月15日、ブランド最上位の大型SUV『トゥアレグ』(Volkswagen Touareg)の改良新型のプロトタイプの写真を公開した。実車は今夏、ワールドプレミアされる予定だ。

写真:VWトゥアレグ 改良新型のプロトタイプ

◆新開発の「IQ.LIGHT HD」マトリックスヘッドライト

改良新型のフロントには、新開発の「IQ.LIGHT HD」マトリックスヘッドライトと、左右のヘッドライトをつなぐ新しいLEDライトストリップを採用する。新開発のヘッドライトには、片側に1万9200個、左右合計で3万8400個のマイクロLEDが内蔵されており、夜間により安全に運転できるよう支援する。

マトリックスヘッドライトシステムは、インタラクティブな光のカーペットを前方の車線に投影する。この「車線灯」が、前方の車線を明るく照らすため、夜間の運転をより快適にする。たとえば、暗い高速道路で工事現場に遭遇しても、発見を容易にしているという。

リアには、照明付きのフォルクスワーゲンのエンブレムが配された。2023年1月から、フォルクスワーゲンのエンブレムを赤くライトアップすることが、欧州で許可された。改良新型トゥアレグが、この光るエンブレムを欧州で装着する最初のフォルクスワーゲン車になる。光るエンブレムはこれまで、米国と中国などの市場でのみ許可されていたという。

◆最新の「イノビジョンコックピット」を採用

室内には、最新の「イノビジョンコックピット」を採用した。ダッシュボード中央のタッチスクリーンは15インチで、マルチファンクションステアリングホイールのスイッチでも各種操作が行える。最新のイノビジョンコックピットは、高解像度のHDマップデータによる正確なナビゲーションが特長になる。ボイスコントロールもさらに進化している。

改良新型では、スマートフォンによるアプリ統合や、「App Connect」を通じたApple「Car Play」とグーグル「Android Auto」が、ワイヤレスでも利用できるようになった。

また、アームレストとセンターコンソールパネルには、従来よりも柔らかい素材を使用し、快適性を引き上げる。これは、顧客からのフィードバックを受けた改良になるという。

◆現行「トゥアレグR eハイブリッド」はPHEVシステム全体で462ps

改良新型トゥアレグには、新世代のシャシーを採用する。 フォルクスワーゲンは、フルタイムAWDのトゥアレグのシャシーをさらに進化させる予定だ。中でも、シャシーの電子機器とネットワーク化されたルーフ荷重センサーが採用される。ルーフ荷重センサーは、ルーフボックスが取り付けられている場合、センサーがこれを認識し、この情報をESCなどのアシスタンスシステムに伝達する。これにより、改良新型の走行安定性が向上するという。

標準装備されるスチール製スプリングのランニングギアと、オプションの2チャンバー式エアサスペンションのランニングギアには、新しいセットアップが施される。これにより、快適さとパフォーマンスのさらなる両立を目指す。

改良新型では、シリーズの頂点に位置するパフォーマンスモデルとして、「トゥアレグR eハイブリッド」が継続設定される予定だ。現行型の場合、プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインは、エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、462psのパワーを獲得している。

《森脇稔》

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