アウディ『TT』生産終了、コンセプトカーから28年[フォトヒストリー]

アウディTTコンセプト(フランクフルトモーターショー1995)
アウディTTコンセプト(フランクフルトモーターショー1995)全 35 枚

アウディUKがアウディ『TT』の“ファイナル・エディション”を発表したことにより、この2シーター2ドアクーペ/ロードスターの生産が終了することが明らかになった。TTは、1995年のフランクフルトモーターショーで「TTコンセプトスタディ」として初めて世界に発表されたスポーツカーだ。

【画像全35枚】

初代TTは、カーデザイン史上最も影響力のあったモデルのひとつとされる。発表以来、歴代のTTはアウディの「走る喜び」、デザイン、ディテールへのこだわりを象徴してきた。コンセプトカー発表から28年、公道仕様発売から25年の歴史を振り返ろう。

●1995年:TTコンセプト

アウディは1995年9月、フランクフルトモーターショーにおいて、日常的に使えるスポーツカーとして、TTコンセプトクーペを発表した。続く11月の東京モーターショーでは、ロードスター仕様の「TTS」コンセプトカーを初公開している。

2台のショーカーの外観は、戦前のレーシングカーや戦後のアウトウニオンのような丸みを帯びたフォルムを連想させる。インテリアデザインは、“必要なものをできるだけ少なく”が基本方針だ。TTコンセプトは、革新的な自動車デザインの具現化として高く評価された。

●1998年:初代TT

ショーカーが市販車に移行したのは3年後。1998年秋に初代「TTクーペ」が、その1年後に初代「TTロードスター」が発売された。量産車のデザインはショーカーとほとんど変わらず、デザイナーにとっては夢のような車となった。

デザインモチーフは円であり、ルーフ、フロント、リアの円弧は、地面やウエストラインの水平線と対照的だった。インテリアに使用されたアルミニウム素材、特徴的なホイールデザイン、球状のギアシフトノブ、狭い間隔で配置された丸いテールパイプなど、細部に至るまでデザインに配慮されていた。

TTのトランスミッションは、アウディが初めてクイックアズライトニング・デュアルクラッチトランスミッション、いわゆるSトロニックを市販車に採用したものだ。パワートレインは4気筒ターボ、出力は150PS、180PS、225PSの設定。さらに250PS・V6または240PS4気筒ターボを搭載した「TTクワトロスポーツ」が追加された。モデル末期に“小さい”4気筒は、150PSモデルは163PSに、180PSモデルは190PSに強化されていた。

一貫性のあるデザイン言語を持つこのモデルは、今日に至るまで自動車デザインのマイルストーンとされている。そしてオリジナルTTの優雅ななシンプルさは、25年後の現行TTでも見つけることができる。

●2006年:2代目TT

市場で成功したTTは、2006年に2代目にモデルチェンジする。デザインは、アウディのデザインアイデンティティに統合された。パワートレインはターボで、出力は160~211PS、さらに272PSの「TTS」、340PSの「TT RS」がラインナップされた。さらに「TT RSプラス」では360PSを発揮した。

技術的には、アウディスペースフレーム(ASF)による軽量構造、TFSIエンジン、パワフルな5気筒エンジンなどが成功に貢献した。TDIを搭載した最初のスポーツカーでもある。

●2014年:3代目TT

3代目TTは、先代よりもスポーティでダイナミック、そして革新的なモデルとして登場した。2014年発表、2015年発売。デザインで特徴的なのは、すべての世代に共通する、TTのロゴが入った丸いフューエルタンクキャップだ。2023年のラインナップはTT、TTS、TT RS、それぞれにクーペ、ロードスターが設定されている。日本ではTTとTTSのいずれもクーペボディのみとなっている。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  4. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  5. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る