小池知事「東京の本気度をみて」、空飛ぶクルマや水空両用ドローンなど展示…City-Tech.Tokyo

「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催
「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催全 16 枚

気候変動、感染症、国際情勢の変化……。世界が大きな転換期に直面しているなか、多様なアイデアとテクノロジーで持続可能な新たな都市像を、東京は具現化できるか。

そんなトレンドを感じる見本市が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で2月27・28日に開催されている。題して「City-Tech.Tokyo」。高度なテクノロジーを活用して、持続可能な新しい価値を創出する「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を発信している東京都が展開するプロジェクトで、今回の「City-Tech.Tokyo」では、さまざまな最新技術や知見を持った国内外のスタートアップが集結する。

◆小池都知事「東京都は本気。予算も大胆に措置」

オープニングスピーチに立つ小池百合子 東京都知事(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)オープニングスピーチに立つ小池百合子 東京都知事(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)

初日の朝、会場には東京都 小池百合子 都知事がオープニング登壇。「東京には大学や研究機関、大企業や高度な技術を持つ中小企業が集積している。豊かな食文化、伝統、鉄道網や空港からのアクセス性、信頼性の高いインフラで世界からの注目が高い都市」と伝え、この先5年間の目標についてこう伝えた。

「昨年11月にGlobal Innovation with Startups を策定し、オール都庁で、国とも連携して、異次元のスタートアップ戦略を展開。めざすのは、東京発のユニコーン数を5年で10倍、東京の企業数を5年で10倍、スタートアップとの協業実績数を5年で10倍にする。挑戦する人たちを全力でバックアップすることに、東京都は本気。そのための予算も大胆に措置する」

◆「東京都の本気度を、このイベントで感じて」

ICOMA『TATAMEL BIKE』(タタメルバイク)(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)ICOMA『TATAMEL BIKE』(タタメルバイク)(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)

「まず2023年は、シード期前の資金調達環境が脆弱であるスタートアップに、挑戦を促す資金をしっかり 届けるため、リスクマネーの供給に取り組む。海外のベンチャーキャピタル、アクセラレーターと連携し、 国内スタートアップの海外展開に向けた資金供給や、アクセラレータープログラムを実施するとともに、100億円規模のファンドを造成し、大学発スタートアップへの資金供給を充実させる。

そして民間のスタートアップ支援施設などとも連携し、スタートアップのグローバル展開を強力に後押し。これから東京都は、スタートアップを盛り上げる取り組みを波状的に展開。この City-Tech Tokyo は戦略の中核となるイベント。東京都の本気度を、このイベントで感じてほしい」(東京都の小池百合子知事)

◆空飛ぶクルマや水空両用ドローンの実機も展示

SkyDrive(スカイドライブ)『SD-03』実機(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)SkyDrive(スカイドライブ)『SD-03』実機(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)

東京国際フォーラムで2月27・28日に開催する「City-Tech.Tokyo」では、展示も見どころ。空飛ぶクルマを開発中の SkyDrive(スカイドライブ)は、『SD-03』実機を展示。KDDIスマートドローンは世界初の水空合体ドローンの実機を披露。空中も水中も行けるこのドローンは、GPSが届かない水中を音響測位で位置情報を把握し、これまで船を出し、ダイバーが水中で作業していた水中監視・撮影などを遠隔で操作できる。

KDDIスマートドローンの世界初水空合体ドローン実機(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)KDDIスマートドローンの世界初水空合体ドローン実機(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)

三井住友建設は、国内初の実用化をめざす洋上浮体式太陽光発電用フロートシステムを展示。このほか、AEROSENSE(エアロセンス)のウイング型ドローン『エアロボウイング AS-VT01』、太陽光発電舗装システム『Wattway』、ICOMA『TATAMEL BIKE』(タタメルバイク) 、地球深部探査船『ちきゅう』模型、東京都ベイeSGプロジェクトの水上移動近未来イメージモデルなどなど、“陸海空の乗り物 近未来”を体感できる実機・模型展示がいろいろ。

三井住友建設の洋上浮体式太陽光発電用フロートシステム(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)三井住友建設の洋上浮体式太陽光発電用フロートシステム(「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム 2月27・28日開催)

「City-Tech.Tokyo」東京国際フォーラム会場には、300のスタートアップ企業によるブース出展、30 か国・100都市から延べ1万人の参加を目標に、インフラ・社会基盤、環境などのテーマについて、多様なアイディアとテクノロジーで新たな都市像を導くための具体的な協業や投資拡大につながる場を創出。

また、選ばれた国内外のスタートアップが登壇し、持続可能な社会の実現に向けた最先端の City-Tech を披露する世界的なピッチコンテストや、日本企業の意思決定層とハイレベルな国内外スタートアップが参加する商談会も行われる。

さらに、世界的建築家の隈研吾氏や、世界的に著名なベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツ氏、日本企業論の専門家であるウリケ・シェーデ氏などによる、貴重なキーノート、セッションも開かれる。

《レスポンス編集部》

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