トヨタ、ソニーなど8社出資のラピダス、北海道に先端半導体工場建設へ[新聞ウォッチ]

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トヨタ自動車やソニーグループなど国内主要企業8社が共同出資して設立した次世代半導体の国内生産を目指すラピダスが、北海道千歳市に工場を建設する方針を固めたという。

ラピダスの小池淳義社長がきょう(2月28日)にも道庁や千歳市を訪れ、計画を説明する見通しで、2025年前半までに試作ラインを稼働させて、27年をめどに本格量産の開始を目指すそうだ。

きょうの日経や読売、朝日などが報じているが、5兆円規模の投資が見込まれており、工場建設の候補地は新千歳空港に隣接した工業団地が有力という。生産に必要な水資源が豊富なことに加え、周辺には半導体関連企業も立地しているほか、空港や高速道路などのアクセスの利便性も考慮して千歳市に進出を固めたようだ。

また、日経によると、ラピダス誘致を巡っては、北海道の鈴木知事が小池社長と面談し「研究、人材育成の一体的な施設整備を北海道でやってほしい」と提案していたとも伝えている。

ラピダスは2022年8月に設立。出資企業にはトヨタ自動車やソニーグループのほか、デンソー、NTT、NEC、ソフトバンク、キオクシア、それに三菱UFJ銀行の8社が参加。政府も700億円を助成するなど、官民で「2ナノ品」と呼ばれる最先端の半導体の量産化を目指すそうだ。近ごろはすっかりメッキか剥げてさび付いていた「技術立国ニッポン」だが、次世代半導体の国産化で名誉挽回となるのかどうか、興味津々だ。

2023年2月28日付

●ラピダス、北海道に工場、建設検討、半導体27年量産目標(読売・2面)

●日産、EV投入拡大へ、15種→19種30年まで(読売・7面)

●経団連、トヨタ満額回答を歓迎(毎日・7面)

●中国から入国あす緩和、直行便全員検査から抽出に(産経・1面)

●車8社世界生産2%減、1月半導体不足が継続(産経・11面)

起業家ら集結、商談活発、「シティテック東京」開幕(産経・23面)

●日本モビリティ(前橋市)公道で自動運転バス実験、既存車両に「後付け」費用減(日経・43面)

●JAXA宇宙飛行士選抜、男女2人が試験合格、女性飛行士誕生なら3人目(日経・47面)

《福田俊之》

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