自動運転のルートについてリスクを評価するツール、あいおいニッセイ同和損害保険が開発

自動運転車走行ルートのリスク評価ツールのイメージ
自動運転車走行ルートのリスク評価ツールのイメージ全 1 枚

あいおいニッセイ同和損害保険は、群馬大学との共同研究成果を基に、滋賀大学と、国内初となる自動運転車が走行するルートのリスクを評価するツールを開発した。3月以降に実施される自動運転実証実験向けに提供し、実用化に向けた取り組みを進める。

群馬大学や、同大学発のスタートアップである日本モビリティが全国の実証実験を通じて蓄積した膨大な自動運転車の走行データを基に、滋賀大学と数理モデルを組み立て、自動運転車の走行環境から走行ルートのリスクを評価するツールを開発した。

ツールは、自動運転車固有のリスク傾向を踏まえ、リスクと相関の高い交差点やその通行方法、歩車分離状況、交通量などの分析に基づき、走行ルートをリスク評価する。走行ルート上の走行環境リスクを可視化し、ルート全体のリスク評価を行う。候補となる走行ルート間の比較、事故未然防止に向けたアドバイス、導入時の計画策定に有効な情報を提供する。

リスク評価に使用する数理モデルは、全国各地で走行する自動運転車から収集した走行データの解析を通じて組み立てる。同社は群馬大学・日本モビリティとの共同研究を通じて、走行ごとにデータを自動的にクラウド上にアップロードする仕組みや解析する環境を構築している。今後、これらの高度化を図り、自動運転技術の進化や実装レベルの進展に伴うリスク変化を迅速にツールに反映させていく。

また、同社が世界各国で展開するテレマティクス事業を通じて蓄積した地球238万周分に当たる累計951億kmの走行データも活用しながら、リスク評価の精度向上を図る。

ツールは同社と日本モビリティが提供する自動運転導入コンサルティングサービス「無人移動サービス導入パッケージ」の一つとして展開し、自動運転の導入を検討する自治体や交通事業者などが走行ルートを選定する際、リスク対策の面から支援する。

《レスポンス編集部》

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