高度化する自動車ソフトウェア…現場はコードをどう管理すればいいのか?

コード管理ツール:CODEBEAMERの画面例
コード管理ツール:CODEBEAMERの画面例全 7 枚

自動車に限ったことではないが、あらゆる工業製品、製造業はソフトウェアなしにものづくりが成立しない時代になっている。SDVやソフトウェアファーストといったバズワードが飛び交うが、現場としては増え続けるコードの管理を何とかしたいのではないだろうか。

いや、むしろ今後の車両開発においてボルトやコンポーネントの部品管理とともにソフトウェアのアセット管理、コード管理がまともにできないメーカーは、欠陥やリコールを多発する羽目になる覚悟をしておいたほうがいいだろう。

◆自動車業界のソフトウェア開発:5つの課題

近年のソフトウェア開発では「アジャイル」や「DevOps」といった新しいスタイルが浸透しつつある。開発環境やツールはクラウドベースのモダンなものになってきているが、同時に機能安全や品質管理、セキュリティといった問題にも対応しなければならない。製造業の場合は、これらがハードウェアの機能、品質、セキュリティとも統合・連携させる必要があり、設計から運用の難易度、複雑度が上がる。

一般には、設計要件、開発作業、テスト、運用といった開発ライフサイクルの中で管理していく。ソフトウェアであればアプリケーションライフサイクルマネジメント(ALM)というフレームワークがある。自動車や医療機器、アビオニクスに関する製造業は、ALMの視点では次のような5つの課題があると、山田篤伸氏(PTCジャパン 製品技術事業部長 専務執行役員)は説明する。


《中尾真二》

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る