「車窓にリアルな恐竜を映し出す」透過型XR技術開発のDUAL MOVE、資金調達を実施

車窓XRを用いたコンテンツ例
車窓XRを用いたコンテンツ例全 3 枚

DUAL MOVEは3月14日、TPR(帝国ピストンリング)およびみずほ銀行を引受先とする第三者割当増資により当面の技術開発等に必要となる資金を調達したと発表した。

DUAL MOVEは、世界初となる「透過型XR(クロスリアリティ)技術」の開発を進めるスタートアップ企業だ。XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)など、現実世界と仮想世界を融合して、新しい体験を作り出す技術の総称。同社は車の窓を介して、現実世界の風景と、仮想CGオブジェクトを融合させる技術を実現し、ユーザーに新たな体験を提供する。

透過型XR技術を実装することで、ドライバーだけでなく、助手席や後部座席の同乗者も一緒に様々な体験が可能となる。例えば、恐竜の博物館に向かう道筋で、リアルなCGの恐竜たちがお出迎え。実際の風景上のビルが恐竜によって壊されていくような表現を通じ、古代世界に来たような感覚になる。また、軒を連ねる店舗のうち、「おいしい鰻屋」がどの建物なのかを正確に指定するなど、高度なマップ連携コンテンツも実現できる。

現在、電動化や自動運転システムの導入など、様々な変化の方向性が自動車産業にて示されているが、車室内のデジタルコンテンツの高度化・多様化による移動体験の付加価値向上に関しては未踏の領域。DUAL MOVEは、車窓XRをはじめとするコア技術を開発し、グローバル規模での車載コンテンツ市場の開拓にチャレンジする。同社では今回の資金調達により、車窓XR等の技術を開発するエンジニア人材の獲得や、開発や運用に際して連携すべきパートナーとの関係構築を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  3. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
  4. ガソリンの暫定税率「11月1日」廃止で野党8党一致、臨時国会法案提出へ[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る