システムを拡張させる周辺機器について…キーワードから読み解くカーオーディオ

「FMトランスミッター」の使用例(ケンウッド・CAX-BT20)。
「FMトランスミッター」の使用例(ケンウッド・CAX-BT20)。全 3 枚

カーオーディオを楽しもうとして情報を収集すると、専門用語に度々出くわす。そしてそれらの存在が壁となり、ビギナーを遠ざける…。当連載は、そんな状況を打破すべく展開している。今回は、システムの性能や利便性を上げられるアクセサリーに焦点を当てる。

【画像全3枚】

◆「AUX端子」のない「メインユニット」で、外部プレーヤーの音楽を聴きたいときには…

最初に、「FMトランスミッター」について説明していこう。まずこれが何なのかを簡単に説明すると以下のとおりだ。「外部プレーヤーの音声を愛車のオーディオシステムで聴けるようにするための機器」だ。

ちなみに「メインユニット」に「外部音声入力端子(AUX端子)」が備わっている場合、外部プレーヤーのヘッドフォン端子とそれとをピンケーブルにて接続すれば音声信号を取り込める。しかしそれが備わっていないとき、「FMトランスミッター」が重宝する。外部機器の音声を取り込み、そしてその音声信号をFM電波に変換して飛ばせるので、そうすれば「メインユニット」がそのFM電波をチューナーにてキャッチできる。こうして、その音声をカースピーカーにて聴けるようになる。

ところで「FMトランスミッター」はかつて、愛車のメインユニットが「カセットデッキ」で、しかしCDやMDのポータブル機を持っていて車内でもそれらを使いたいというようなケースで用いられていた。そのような時代には「外部音声入力端子」を備える「メインユニット」は多くなかった。ゆえに「FMトランスミッター」が活躍したのだ。

しかし「メインユニット」の主流がCDレシーバータイプとなってからは外部機器を繋ぎたいという需要が減り、「FMトランスミッター」に対するニーズも減衰していく。

「FMトランスミッター」の使用例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT)。「FMトランスミッター」の使用例(オーディオテクニカ・AT-FMR5BT)。

◆スマホ時代となり、「FMトランスミッター」の存在感が再びアップ!

なおその後、「iPod」が流行しこれを車内でも聴きたいというニーズが急速に高まる。その頃も「FMトランスミッター」は活躍した。しかし今度は、「メインユニット」に「AUX端子」の装備が一気に進み「FMトランスミッター」の存在感は薄まっていく。

ところが、車内でスマホが音楽再生プレーヤーとして使われるようになり、状況が変化する。スマホはBluetoothにて接続するともっとも便利だ。しかし愛車の「メインユニット」がBluetoothに対応していない場合、「FMトランスミッター」が役に立つ。Bluetooth対応機なら、スマホの音楽をワイヤレスで聴けるようになるからだ。こうして「FMトランスミッター」は、再び注目を集め始める。

しかもBluetoothは、最初に1度ペアリングをしておくと以降は自動で接続される。「FMトランスミッター」を使う場合でもそれは同様だ。その点でも利便性が向上する。

さらにBluetoothは相互通信なので、曲送り等の主要操作を「FMトランスミッター」側でも行える機種もある。そうであれば、操作性の点でも利を放つ。

「FMトランスミッター」の使用例(カシムラ・KD-218)。「FMトランスミッター」の使用例(カシムラ・KD-218)。

◆「メインユニット」の下流では、「ハイローコンバーター」が活躍!?

続いては、「ハイローコンバーター」について説明していく。これは「FMトランスミッター」とは反対に、「メインユニット」の下流にて外部機器を使うときに用いられる。外部機器とは「外部パワーアンプ」「パワードサブウーファー」「プロセッサー」、これらだ。これらはすべて微弱な状態の音楽信号を入力して使用する機器だが、「メインユニット」の中には、「プリアウト(外部音声出力端子」を持たない機器もある。

そのとき「ハイローコンバーター」が役に立つ。これがあると外部機器を使えるようになるのだ。これへと「メインユニット」の「スピーカー出力、つまりは「メインユニット」の内蔵パワーアンプにて増幅された後の音楽信号を入力すると、当機の中でその信号が微弱な状態へと変換される。後はその信号を外部機器の「音声入力端子」に入力すればOKだ。

なお、昨今は「ハイローコンバーター」を内蔵している外部機種が増えている。特に今どきの「パワードサブウーファー」と「プロセッサー」は、ほぼすべての機種でこれを内蔵している。なので、外付けの「ハイローコンバーター」が使われるケースは減っている。

今回は以上だ。次回も「アクセサリー」に関連したワードの解説を続行する。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『エスティマ』が“走りのミニバン”として復活か…アルファードと棲み分けは
  2. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  3. 【トヨタ RAV4 新型試乗】おそろしくスムーズなハイブリッド、まさに「至れり尽くせり」…中村孝仁
  4. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  5. 三菱『パジェロ』新型のデザインはこうなる! 公式発表は2026年秋予定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る