アルピーヌ『A110』に「サンレモ73」、WRC初勝利50周年記念車…世界限定200台

1973年にWRCを制したアルピーヌ『ルノーA110』の伝説的カラーリングを再解釈

サーキットに対応したアルピーヌテレメトリクスメニュー

1.8リットル直4ターボは最大出力300hp

アルピーヌ A110 の「サンレモ73」と1973年のWRCを制したアルピーヌ・ルノー A110
アルピーヌ A110 の「サンレモ73」と1973年のWRCを制したアルピーヌ・ルノー A110全 10 枚

アルピーヌは3月16日、2ドアスポーツカー『A110』の「サンレモ73」(Alpine A110 San Remo 73)を欧州で発表した。世界限定200台を販売する予定だ。

◆1973年にWRCを制したアルピーヌ『ルノーA110』の伝説的カラーリングを再解釈

アルピーヌ A110 の「サンレモ73」と1973年のWRCを制したアルピーヌ・ルノー A110アルピーヌ A110 の「サンレモ73」と1973年のWRCを制したアルピーヌ・ルノー A110

外観は、キャディブルーのボディカラーを基本に、ブラックのルーフアーチ、レッドのカーボン製ルーフを組み合わせた。これは、WRC(世界ラリー選手権)開催初年の1973年、第10戦サンレモ・ラリーを制してWRCタイトルを決めたアルピーヌ『ルノーA110』の伝説的なカラーリングを再解釈したものだ。1973年、アルピーヌはWRCで6勝を挙げ、初代WRC王者に輝いた。この1973年の歴史的勝利から、50周年を迎えるのを祝福する。

『A110サンレモ73』のドアには、黒と白のグラフィックがあしらわれ、ボンネット、ドア、リアバンパーのサンレモ 73をテーマにしたシグネチャーを引き立てる。18インチのグランプリブリリアントブランホイール、アンスラサイト仕上げのブレンボ製ブレーキキャリパー、ブラック仕上げのフロントライトブーム、アルピーヌブラックのエンブレムとモノグラムも装備している。

室内は、グレーのステッチが施されたマイクロファイバー製コックピットとした。「ワールドチャンピオン73」のテーマが刺繍される。6点式レーシングハーネスに対応したサベルト製のレーシングバケットシートをはじめ、スポーツペダル、アルミ製の助手席フットレストでレーシーな雰囲気を追求した。ドアパネルには、黒と白のテーマストライプを配している。

◆サーキットに対応したアルピーヌテレメトリクスメニュー

7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、2つのUSBコンセントなどをセットした「アルピーヌマルチメディアシステム」を搭載する。スマートフォンに着想を得て、直感的な操作性を追求した。Apple「CarPlay」とグーグルの「AndroidAuto」にも対応する。

ステアリングホイールのコントロールスイッチで、音声認識を作動させ、スマートフォンのiOSやGoogleシステムを制御したり、アドレスのGoogleオンライン検索を実行したりすることができる。ナビゲーションシステムには、リアルタイムで交通情報、危険なエリア、ガソリン価格を含めたサービスステーションなどの情報を表示する。新しいアルピーヌマルチメディアシステムは、無線通信によるリモートアップデートに対応する。この接続により、たとえば、近い将来、Wi-Fi接続を追加できるようになる予定だ。

アルピーヌテレメトリクスメニューには、ターボのブースト圧、ギアボックスの温度、トルク、パワー、ステアリングホイール角度、加速度をリアルタイムで表示する。また、内蔵のクロノグラフでは、サーキットでのパフォーマンスを追跡できる。

◆1.8リットル直4ターボは最大出力300hp

1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの高出力版を搭載する。最大出力は300hp/6300rpm、最大トルクは34.6kgm/2400~6000rpmを発生する。トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。動力性能は、0~100km/h加速を4.2秒で駆け抜ける。

「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。ノーマルモードとスポーツモードでは、シフトダウンやシフトアップ時にエンジン回転数を高める「スマートブースト」機能が作動する。アクセルペダルやエンジンのレスポンス、パワーステアリングの感度、シフトチェンジ、排気バルブの作動、ESCのレスポンスは、選択したモードによって変化する。ボタンを押すと、ESCを無効にできる。

《森脇稔》

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