プジョーのバイクブランド、プジョーモトシクルが大きく変わる。これまではスクーターやシティコミューター専門ブランドといった立ち位置だったが、ラインアップの拡大を図る。また自動車のプジョーの意匠を取り入れたデザインを採用し、従来とは異なる顧客層の獲得もめざしていく。
「東京モーターサイクルショー2023」では、新生プジョーモトシクルをイメージづける3モデルを日本初公開。そのうちの一台『XP400 GT』は、先進的なデザインを取り入れたオフロードGTスクーターで、2月に新シリーズを発売して以来、もっとも高い人気を誇るという。

XP400 GTは自動車カテゴリーで人気の「SUV」にインスパイアされたモデル。足回りには、高性能ロードバイクとオフロードバイクのコンポーネンツを組み合わせる。デザインにもSUV的な要素を取り入れ、先進的かつダイナミックなボディを実現。スイングアームマウントのナンバープレートホルダーとショートテールのシルエットは、GTカーを思わせるロー&ロングなイメージを演出する。
パワートレインは最高出力36.7hpを発生するパワフルな399cc単気筒エンジンを搭載。足回りは倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパー、ダブルディスクなど、スーパースポーツを思わせるコンポーネントにスポークホイールとオフロードタイヤを組み合わせた独特の世界観を持つ。

また、コネクト機能付きフルカラーTFTメーター、スマートキー、トラクションコントロールシステム、デイタイムランニングライト付LEDヘッドライトなど、「クラス最高峰の装備を有している」と日本代理店のアイディアは説明する。
新カテゴリーへの参入となるが、質感の高さと手頃さから輸入高級アドベンチャー系からの乗り換えや、増車需要が見込まれるという。
XP400 GTの価格は115万5000円。