最新の『ディアベルV4』も展示!ドゥカティの注目モデルが勢ぞろいしたモトコルセ…東京モーターサイクルショー2023

ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)
ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)全 45 枚

昨年に続きドゥカティジャパンは「東京モーターサイクルショー」へのブース出展を行っていなかったものの、販売ディーラーであり、世界的カスタムブランドでもあるモトコルセブースにおいて、国内発売前となる23年モデル4台を展示。高い注目を集めていた。

モトコルセブースに展示されたドゥカティの最新ラインアップ

◆ついにクルーザーモデルのディアベルにも"V4"搭載

ここ数年でドゥカティのフラッグシップエンジンはLツインからV4に変わってきている。レースシーン直系のスーパーバイクカテゴリーの『パニガーレ』はもちろん、アドベンチャーカテゴリーである『ムルティストラーダ』にもV4エンジンが採用されている。

ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)

そして今回。ドゥカティとしては異色ともいえるクルーザー的スタイルを持つ『ディアベル』にも、V4エンジンが搭載された。モノコックフレームにパワフルなV4エンジンを搭載。車体重量は223kgと、Lツインエンジンを搭載する「ディアベル1260S」に対し13kgも軽量化されている。

ムルティストラーダV4にも搭載される1158ccのV4グランツーリスモエンジンはパニガーレV4に搭載されるMotoGP譲りのものとは異なり、低中回転域でもより扱いやすく耐久性も兼ね備えているのが特徴である。また、省燃費性や熱対策により、停車時のアイドリング時に後ろバンク側のエンジンが休止される機能はこれまでも採用されていたのであるが、新型は低負荷での走行中にも機能するように進化している。

ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ ディアベルV4(東京モーターサイクルショー2023)

クルーザースタイルながら、スポーツ性の高い前後タイヤやフルアジャスタブルの前後サスペンション、ブレーキシステム等、直線だけではない走りのポテンシャルを持っていることは間違いなさそうである。

◆ムルティストラーダV4にはオフロードスタイルの『ラリー』が追加

ドゥカティ ムルティストラーダV4ラリー(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ ムルティストラーダV4ラリー(東京モーターサイクルショー2023)

同じくV4エンジンを搭載するアドベンチャーマシン。ムルティストラーダV4にはあらたにラリーが仲間入り。30リットルの燃料タンク容量を持ち、定評ある電子制御サスペンション、スカイフックのストロークも20ミリ伸ばされ200mmに。快適性と悪路での走破性を高めると同時により迫力あるスタイリングとなっている。

ドゥカティ ムルティストラーダV4ラリー(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ ムルティストラーダV4ラリー(東京モーターサイクルショー2023)

こちらもエンジンにはV4グランツーリスモエンジンを搭載。さらに、専用のエンデューロ・ライディングモードを採用し、より高いオフロードでの走破性も確保している。

◆スーパーバイク世界選手権のホモロゲモデル『パニガーレV4R』23年モデルも

ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)

スーパーバイクレースのホモロゲーションマシンでもあるパニガーレV4Rも展示。23年モデルではフェアリングの形状が22年型V4Sと同型になっている。ウィングレットの形状を含め、多くのメーカーが試行錯誤が続くなか、この分野の先駆者ともいえるドゥカティの先進性が立証されたともいえるだろう。また、単純に数値のみではない、トータルでのパフォーマンスを確立している。

削り出しトップブリッジやピボット位置が調整可能となるフレーム、機械式となるオーリンズ製サスペンション等はV4Rオリジナル。エンジンの中身はV4S等が1103ccなのに対し、スーパーバイクのレギュレーションに対応し、998ccとなっている。レースで勝つべくセットアップされた内部は排気量に勝るV4Sよりもハイスペックであり、さらなるアップデートも施されている。

ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)

よりハイリフトとなったカムシャフトやDLCコーティングされ、徹底的にフリクションが低減された新型ピストンやチタン製コンロッド等により、レブリミットは6速16500rpmという超高回転型。専用オイルとマフラーを使用することで、240馬力まで出力をあげることが可能というとてつもないモンスターマシンとなっている。

ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ パニガーレV4R(東京モーターサイクルショー2023)

また、ドゥカティレーシングエンジンの代名詞的存在である乾式クラッチもアップデート。より軽量かつコントロール性の向上につながっている。ドゥカティはその知名度に対して、会社の規模は決して大きいわけではない。しかしレースへの情熱は人一倍熱いものを感じさせる。昨年に続き、世界タイトルを獲る気満々のマシンとなっていた。

◆ベースモデルからスポーティーさをアップデートした『モンスターSP』

「モンスターSP」は、ベースモデルとなる『モンスター』に対し、定評あるテスタストレッタ11°エンジンやフロントフレームと呼ばれるシャシーに変更はないが、ライディングモードはSP専用に最適化。足回りは前後ともオーリンズサスペンションに換装されブレーキもブレンボ製スティルマキャリパーに。ステアリングダンパーも標準装備される。

ドゥカティ モンスターSP(東京モーターサイクルショー2023)ドゥカティ モンスターSP(東京モーターサイクルショー2023)

バッテリーにはリチウムイオン製を採用して軽量化。テルミニョーニ製エギゾーストサイレンサーを備え、よりスペシャルな装備を誇る。また、日本ではローダウン仕様がスタンダードとなっている現行モンスターに対し、SPは世界共通となり、よりスポーティな走りを披露。

スーパーバイクのシャシーに扱いやすいエンジンを搭載したネイキッドマシンという、もともとモンスターが掲げていた理想により近いマシンとなっている。

《鈴木大五郎》

鈴木大五郎

AMAスーパーバイクや鈴鹿8耐参戦など、レース畑のバックボーンをもつモーターサイクルジャーナリスト。1998年よりテスター業を開始し、これまで数百台に渡るマシンをテスト。現在はBMWモトラッドの公認インストラクターをはじめ、様々なメーカーやイベントでスクールを行なう。スポーツライディングの基礎の習得を目指すBKライディングスクール、ダートトラックの技術をベースにスキルアップを目指すBKスライディングスクールを主宰。

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