日本交通、乗務員に「のれん分け」する制度を開始

日本交通の社員が独立した個人タクシー2台と業務提携
日本交通の社員が独立した個人タクシー2台と業務提携全 4 枚

日本交通は、グループのタクシー供給量の確保と、乗務員の新しいキャリアパスの一環として、個人タクシー事業者2人と業務提携を開始した。日本交通の「桜にN」ブランドを活かしながら独立するのを支援する「のれん分け」によって質の高い輸送サービスの提供を目指す。

新しい取り組みは、日本交通タクシー乗務員2人が個人タクシーとして独立してタクシーに乗務するもの。日本交通グループとして初となる「桜にN」ブランドの個人タクシー「日交個人タクシー」が2台稼働する。

日本交通では今後も社員の多様な働き方を支援しながら、質の高いモビリティサービスの提供を目指す。

日本交通は2005年にライバルであるタクシー事業者との業務提携を開始し「日本交通グループ」を展開することで、質の向上と供給量を増やすなどして、利用者の利便性向上を追求してきた。現在、都内(東京23区・武蔵野市・三鷹市)33法人2770台と業務提携している。

今回は業務提携を日本交通出身者である個人タクシーに拡大し、体制の充実を図る。日本交通で長年にわたって経験を積んだ乗務員が、引き続き質の高いサービスを提供することで、供給車両台数を確保しつつ、顧客満足度を向上を図る。

日本交通のタクシー乗務員にとっては、個人事業主として独立した後も、日本交通ブランドで営業を継続できる。無線配車、専用乗り場、タクシーチケットなど、日本交通グループの営業基盤を利用でき、これまでの乗務経験やノウハウをそのまま活かしながら業務に臨むことができるとしている。

今回、業務提携した「早川タクシー」「勝田タクシー」の個人タクシー2台が使用する車両はともにトヨタ「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」。車体に個人タクシーとしての事業者名が入るほか、行灯に「個人」と入るが、車載機器類は日本交通のタクシーと同等のものを装備する。乗務員は日本交通在籍中に、社内独自の資格制度に基づく優良乗務員としてのゴールド乗務員資格を取得している。運行管理規定など、原則日本交通グループとして同じものが適用される。

《レスポンス編集部》

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