【メルセデスベンツ Bクラス 新型試乗】ファミリーベンツとしての安定感は納得のいくレベル…島崎七生人

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)
メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)全 24 枚

「Bクラス、どうですか?」と、確か先代が登場したとき、いつも筆者の自宅に荷物を届けてくれる宅配便の顔なじみのドライバー氏に訊かれたことがあった。子育てファミリーのようだったので「2列、5人乗りで構わなければいいですよ」と勧めた覚えがある。

2代目『Aクラス』の時代に、いわばそのストレッチ版として登場したのが初代。現在のモデルは数えて3代目にあたり、現行Aクラス登場の翌年2019年6月に日本市場にも投入された。今回はその改良版で、Aクラスと同様に内・外観がアップデートされたほか、最新世代のMBUXの採用や、10スピーカー/225W出力のアドバンストサウンドシステム、アダプティブハイビームアシストなどを標準装備化し、内容もより充実させた。

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)

もちろん1550mmの全高(標準車は1565mm)と2730mmのロングホイールベースによる室内空間のゆとりはこれまでと変わらないこのクルマの魅力。改めて後席に座ると、頭上、ヒザ前のクリアランスが十分なのが実感できた。全高に余裕があるため、ラゲッジルームのゆとりも大きく、使い勝手がいい。

運転席からの視界のよさも印象的だ。試乗車は「B180」で、136ps/200Nmの性能を7速ATを介して発揮するクルマだったが、低速域でのトルク感、速度を上げた際の加速感もまず不満がない。Aクラスと比べると、ステアリングの操舵力が僅かに軽めであることを実感するも、ファミリーユースと考えれば妥当なところか。

もちろんクルマそのものの安定感、安心感は納得のいくレベルだ。最小回転半径が5mと扱いやすいのも嬉しいところだ。

メルセデスベンツ Bクラス(左)とAクラス(右)メルセデスベンツ Bクラス(左)とAクラス(右)

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  4. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  5. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る