ステップアップの幅が大きくなっていく…トヨタ アクア 後編[カーオーディオ ニューカマー]

ステップアップの幅が大きくなっていく…トヨタ アクア 後編[カーオーディオ ニューカマー]
ステップアップの幅が大きくなっていく…トヨタ アクア 後編[カーオーディオ ニューカマー]全 11 枚

友達の影響もあってクルマさらにはカーオーディオに興味を持った井上さんは愛車のトヨタ『アクア』へのシステムアップを開始。理想のサウンドを求めてDSPやパワーアンプ、サブウーファーの追加などを静岡県のレジェエーラで実施し満足のシステムを作り上げた。

◆友達やショップのオーディオカーを試聴して
DSP調整を体験したくなりシステムアップを実施

初めてのオーディオインストールによる音質向上が大いに気に入った井上さん。そこから友達のクルマやショップデモカーなど、他のオーディオカーを試聴もはじめた。その時に聴いた音がきっかけになって、更なるシステムアップを目指すことになる。システムアップを考えた際にまずはレジェーラに行って相談をはじめる。

「もっと良い音にしたいと思ってレジェーラに行きました。まずはDSPを導入したいと思っていたんですが単体のDSPやパワーアンプの追加は予算的にもちょっと難しかったので、まずは比較的手軽なDSP内蔵のカーナビを導入することにしました。これでツイーターとミッドバスをマルチでコントロールできる環境が整いました」

DSPで調整された音に強い影響を受けていた井上さんは、どうしてもDSPで調整した音が体験したくなりカロッツェリアのサイバーナビをシステムに組み込むことにした。さらにこの時にドアのミッドバスをアウターバッフルによる取り付けに進化させている。

「スピーカーの取り付けを変更したのでスピーカーケーブルも合わせてクオリティの高いものに変更。この時から、できる範囲で少しずつグレードアップして行くことに決めたんです」

「完成したクルマを聴いてみると音の濃さ、迫力、厚みが断然アップしていたんです。さらに今まで聴こえていなかった微細な音も聴こえてきて曲の細部のメロディーも明確になりました。これまでは大きな音の楽器に隠れがちだった小さい音の楽器の存在感もしっかり確認できるようになって、すごく満足しました」

◆単体DSP+パワーアンプでさらなる高音質化を実現
これが自分のクルマなのか? と思うほどの音に進化

システムアップによる音の大幅なレベルアップに満足した井上さん。その感動をさらに深めたくなって、すぐさま次のシステムアップをプランすることになった。それがサブウーファーだった。

「DSPの調整やスピーカー取り付けの変更などで大きく音が良くなるのを体験しました。そうなると少し物足り無くなってきたのが低音でした。そこでパワードサブウーファーを追加しました」

ここからは一気にシステムが高度化していく。それは一緒にオーディオのシステムアップを進めている友達との関係性も大きく影響していたようだ。

「しばらくして、友達がシステムアップをして、それまで使っていたヘリックスのDPS.3やビーウィズのパワーアンプであるR-107S 772Sを譲ってもらうことになったんです。待望のDSPやパワーアンプが手に入ったので思いきってトランクを作り込んでもらうことにしたんです。ここまでシステムアップするとパワードサブウーファーでは満足できなくなって、モレルのサブウーファーであるウルティモTi SC124をエンクロージャーに組んでもらうことにしました」

大幅なシステムアップを果たした井上さんはその音の変化にまたも感動する。さらに低音までを含めて速いテンポの曲でもキレの良さを感じるサウンドへと進化して行った。

「完成するとこれが自分のクルマのか! と思うほどの音に進化していました。フロントスピーカーは同じなのに、素晴らしい音に進化したのにも驚きました。クリアで透明感のある音、ボーカルがぐーんと前に出てくる感覚、いずれも好きな音の方向性で、オーディオがますます好きになりました」

◆音の細かなニュアンスまでを大切にし始めて
システムアップの方向性もより高度化してきた

ここまでのシステムが完成するといったん落ち着いた井上さん。各ユニットのエージングが進むたびにショップに出かけて再調整や相談をする日々が続いた。

「その頃になると普段の曲の聴き方も少し変わってきました。全体の音を聴くだけではなく、例えば声の“響き”にも注目するようになりました。また低い声にも気にして聴くようになりました。それを反映した再調整をしてもらったところボーカル全体の音がクリアで明確に感じられるようになっていきました」

このように音の細部のニュアンスを大切にし始めたことから、システムアップの方向性も変わってきた。

「その頃になるとケーブルにも気を配りたくなってきました。手はじめにOTGケーブルをM&Mデザインのものに変更しました。すでに友達が使っていてその良さは体感していたので迷わず選びました。結果は音の分離感がすごくアップ、楽器のツブ立ちも良くなったので良いシステムアップだったと思います」

こうしてレベルの高いオーディオカーを作り上げた井上さん。クルマは通勤からドライブまでオールマイティに活躍している。

「以前はクルマに興味が無かったのに、今では生活の中に無くてはならないものになっています。音楽を良い音で聴きながらの通勤も楽しいです。朝の出勤時も音楽でテンションを上げていけます」

「ここまで来られたのもクルマの良さやオーディオの楽しさを教えてくれた友達のおかげです。お互いのクルマを試聴したり、夜にクルマで集まってオーディオやクルマの話をするのが楽しいです。これからも二人で切磋琢磨してクルマをもっとグレードアップして行きたいと思っています」

良い友達に恵まれてクルマ&オーディオの世界を堪能中の井上さん。共通の趣味を持つ友達とのカーライフを存分に楽しみ、お互いに良い影響を及ぼし合っているのも得がたい環境だ。これからもそんな友達関係を大切にしてさらなる進化を楽しんでいく予定だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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