JR貨物は4月12日、載貨重量トン数1600tの貨物船を1隻保有すると発表した。
これは、災害時の代行輸送力を強化するため、東京都江東区に本社を置くセンコーグループホールディングス(センコー)と共同保有するもので、今回、その造船契約が締結された。

竣工は2024年春を予定しており、共同保有比率はセンコーが70%、JR貨物が30%。平常時はセンコーの海運グループが運航するが、災害により鉄道輸送ネットワークが寸断された際はJR貨物がこの貨物船で代替輸送する。

JR貨物では近年、大雨や大雪など相次ぐ自然災害により、本州~北海道・九州間を中心に相次ぐ船舶代替輸送を余儀なくされていたが、貨物船を保有することにより「貨物列車の不通区間をバイパスする輸送サービスを継続することができ、お客様に安心してご利用いただくことが可能となります」としている。