ルノー『クリオ』に改良新型、表情一新…欧州で発表

大型化されたフロントグリルはチェックパターン

7~10インチのエッジレスデジタルディスプレイ

最新の「E-TECH」ハイブリッドを用意

ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型
ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型全 10 枚

ルノー(Renault)は4月18日、Bセグメントに属するコンパクトカー『クリオ』(日本名:『ルーテシア』に相当)の改良新型を欧州で発表した。

◆大型化されたフロントグリルはチェックパターン

ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型

改良新型では、フロントのデザインが一新された。大型化されたフロントグリルは、チェックパターンとし、力強さやスポーティを追求している。このチェックパターンは、グリル中央のルノーのエンブレムの近くは濃く、遠い部分は薄く見えるようにした。

改良新型は、ルノーのヌーヴェルヴァーグ「Nouvel'R」において、初めてフロントに新しいシグネチャーライティングを採用する。例えば、左右のLEDデイタイムランニングライトは、ひし形となっており、ルノーのブランドイメージとの整合性を高めるデザインとした。

スリムなフルLEDヘッドランプは、表情をシャープにしている。従来よりもコンパクトになり、ハイビームとディップビームの配光を自動的に調整する高性能ビームを最大5つ(従来は3つ)組み合わせている。

リアンパーも一新された。エアロダイナミクススクープが、リアのワイド感を強調している。モダンなテールライトには、内部が見えるクリスタルクリアのカバーが追加された。

◆7~10インチのエッジレスデジタルディスプレイ

ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型ルノー・クリオ(ルーテシア)改良新型

改良新型のインテリアでは、特別に開発されたサステナブルファブリックが採用されている。シート、ドアパネル、ダッシュボードに、レンチンググループが製造するバイオベースのセルロース系繊維「テンセル」ブランドのモダール繊維を、最大60%配合した。ルノーブランドの脱炭素戦略に貢献する改良新型は、テンセルのモダール繊維を採用した最初の車になるという。

改良新型の新しいダッシュボードには、グレードに応じて、7~10インチのエッジレスデジタルディスプレイを搭載している。また、販売される国やバージョンによっては、ラジオや「R&GO」、ルノーの「イージーリンク」マルチメディアシステムを搭載することができる。ステアリングホイールのNouvel'Rロゴは、コックピットにエレガントさを添えるものだという。

◆最新の「E-TECH」ハイブリッドを用意

改良新型のパワートレインには、最新の「E-TECH」ハイブリッドが用意されている。F1で培ったノウハウが、エネルギー回収と回生に生かされるなど、150以上の特許技術を導入する。

ハイブリッドパワートレインは、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力94ps)に、2つの電気モーター(最大出力36kWのモーターと18kWのスタータージェネレーター)を組み合わせたものだ。システム全体で、145psのパワーを獲得する。トランスミッションには、インテリジェントなマルチモードクラッチレスドッグギアボックスを採用した。蓄電容量1.2kWhのバッテリーを搭載する。

E-TECHハイブリッドパワートレインは、エンジンと電気モーターの作動を最大14通りに組み合わせて、エネルギー効率を最適化することができる。発進時には電気モーターで駆動し、都市部では最大80%の時間、電気モーターを使用することができ、従来のガソリンエンジンと比較して最大40%の燃費削減が可能という。効率的なパワートレインのおかげで、CO2排出量は93g/kmに抑えられている。

《森脇稔》

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