ポルシェ カイエン 改良新型、「S」は474馬力ツインターボ搭載…上海モーターショー2023

ワイドさを強調する新しいフロントマスク

EVスポーツ『タイカン』の要素を取り入れたコックピット

0~100km/h加速4.7秒で最高速は273km/h

ポルシェ・カイエン 改良新型(上海モーターショー2023)
ポルシェ・カイエン 改良新型(上海モーターショー2023)全 10 枚

ポルシェは4月18日、中国で開幕した上海モーターショー2023において、SUV『カイエン』(Porsche Cayenne)の改良新型を初公開した。

◆ワイドさを強調する新しいフロントマスク

ポルシェ・カイエン 改良新型ポルシェ・カイエン 改良新型

改良新型カイエンには、新しいフロントマスクを採用した。新設計されたバンパーやボンネット、マトリックス LEDヘッドライト、アーチ型になったフェンダーを組み合わせた新しいフロントマスクが、ワイドさを強調する。

リアには、立体的にデザインされたテールライトや、ナンバープレートホルダー一体のバンパーを装備した。ボディカラーには3種類の新色を設定する。アルミホイールは、 20~22インチを用意している。

マトリクスLEDヘッドライトが標準装備された。また、新たにオプションとして、HDマトリクスLEDヘッドライトが用意される。このテクノロジーは、2つの高解像度モジュールと各ヘッドランプあたり3万2000以上の画素で構成され、他の車両を識別するとハイビームを画素単位で遮断することで、他車のドライバーの眩惑を防ぐ。モジュールの明るさは、走行状況に応じて1000段階以上に調節可能だ。カスタマイズされた照明モードにより、さまざまな走行状況で安全性と快適性が向上しているという。

◆EVスポーツ『タイカン』の要素を取り入れたコックピット

ポルシェ・カイエン 改良新型ポルシェ・カイエン 改良新型

新しいコックピットは、EVスポーツ『タイカン』の要素を取り入れたものだ。その中には、曲面フリースタンディングデザインを採用し、表示内容を変更可能なデジタルメータパネル、再設計されたセンターコンソール、最新世代のステアリングホイールなどが含まれる。オートマチックギアセレクターは、ステアリングホイールの隣に配置された。これにより、センターコンソールにスペースが生まれ、洗練されたブラックパネルデザインの大型エアコンディショナーコントローラーを配置することが可能になった。

メーターパネルは、完全にデジタル化されたフリースタンディングデザインの12.6インチ曲面ディスプレイとなり、フードカバーを不要とした。メーターパネルの表示内容は、装備レベルに応じて最大7種類用意され、ドライバーはその中から選ぶ。レブカウンター、オンラインナビゲーション、ナイトビジョンアシスト、3D運転支援システムなどを選択して、最前面に表示させることが可能。簡素化された表示内容や、ポルシェならではの5連メータパネルデザインをデジタル時代に移行させたクラシックモードも用意されている。

新たに標準装備として導入されたエアクオリティシステムは、オプションで空気中の微細な粉塵をセンサーで検出し、必要に応じて何度も微細ダストフィルターを通過させることができる。さらに、イオナイザーで空気中の雑菌や汚染物質を除去することを可能にしている。

◆0~100km/h加速4.7秒で最高速は273km/h

「カイエンS」では、従来のV型6気筒ガソリンエンジンに代わり、ポルシェが開発した4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが、リファインされて搭載される。最大出力は従来よりも34psプラスの474ps、最大トルクは5.1kgmプラスの61.2kgmを引き出す。トランスミッションは8速ティプトロニックS。0~100km/h加速4.7秒、最高速273km/hの性能を発揮する。

改良新型のベースモデルには、最適化された3リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は従来よりも13ps上乗せされて353ps、最大トルクは5.1kgm上乗せされて51kgmを獲得している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る