新連載[システム構築学大全]「純正カーオーディオシステム」でエンタメ力を増強して楽しむ!

高機能な「FMトランスミッター」の一例(セイワ・Bluetooth FMトランスミッター BTF110)。
高機能な「FMトランスミッター」の一例(セイワ・Bluetooth FMトランスミッター BTF110)。全 3 枚

「ドライブと音楽はセット」、そう考えている方々に向けて、その音楽をより満喫するための「カーオーディオシステム構築学」を紹介する新連載を開始する。今よりもっと楽しく、もっと良い音で聴くための方法論を、“システム”をキーワードに解説していく。

◆主要ユニットを換えることなく、「純正システム」のままで楽しむ方法がある!?

カーオーディオシステムの構築法はさまざまある。システムの核に何を据えるか、スピーカーレイアウトをどうするか等々、ポイントもいろいろとある。

なおもっともベーシックなシステムは、「純正システム」だ。そして「純正システム」のままで音楽を楽しみ尽くすのも、1つの選択肢として有り得ている。

というのも昨今は、メインユニットやスピーカーを交換しにくい車種が増えている。なのでカーオーディオシステムを進化させたいと思っても、それがしにくいケースも少なくない。さらにいえば、機材の入れ換えにはコストもかかる。

というわけでシステムを発展させるのはハードルが高くなりつつある。しかし主要な機材はそのままでシステムを充実させる方法も、ないわけではない。

どうすれば良いのかというと、答はズバリ、「アクセサリーパーツの追加」だ。それを実行すると、「純正システム」の使い勝手やエンタメ力を上げられる場合があるのだ。

具体的に紹介していこう。まずは、「FMトランスミッターの導入」という手がある。近年は、多くのドライバーが車内でもスマホを音楽プレーヤーとして使用しているが、愛車の純正メインユニットにBluetoothモジュールが内蔵されていないのなら、これを導入するとスマホの使い勝手がアップする。

データシステム・TV-KITデータシステム・TV-KIT

◆Bluetooth対応の「FMトランスミッター」を導入すると、都度の接続が不要に!

ちなみに、Bluetoothに対応していないメインユニットにてスマホの音楽を聴こうとする場合には、スマホのヘッドフォン端子とメインユニットのAUX端子とをピンケーブルにて繋ぐこととなるケースが多い。しかしそうであると、ケーブルの存在がわずらわしい。また曲送り等の操作をスマホ上で行うこととなるので使い勝手もイマイチだ。

でもBluetoothに対応した「FMトランスミッター」を導入すると、スマホと「FMトランスミッター」とがBluetoothで繫がり、「FMトランスミッター」とメインユニットとがFM電波で繫がる。そして「FMトランスミッター」に操作機能が付いていれば、曲送り等の主要操作を「FMトランスミッター」に搭載されている物理スイッチにて手探りで(手元を見ずに)行える。

また、都度の接続作業が不要になる。Bluetooth接続では、最初にペアリングを行っておけば、以後はエンジンをスタートさせて「FMトランスミッター」が立ち上がれば、スマホとの接続が自動で完了されるのだ。

データシステム・HDMI変換アダプター HDA433データシステム・HDMI変換アダプター HDA433

◆映像系コンテンツを楽しめるようにすれば、エンタメ力は確実に上昇!

続いては、映像系コンテンツを楽しめる環境を整えるというアプローチについて説明したい。純正・市販を問わず、メインユニットは普通、走行中には映像系コンテンツを画面に映し出せない。ドライバーが運転中にモニターを注視することが法律で禁止されているからだ。

しかし同乗者が楽しむ分には問題ない。なので同乗者のために走行中でも映像系コンテンツをモニターに映し出せるようにするアイテムが市販されている。もしも同乗者のドライブ中の楽しみを増やしたい思うのなら、そのようなアイテムを導入しよう。

なおそれらは、「テレビキャンセラー」とか「テレビキット」という名称で販売されているが、製品セレクトの際には、愛車に適合したモデルを選びたい。そうであれば取り付け性が良好で機能的な安心感も高まるからだ。

で、愛車の純正メインユニットに「HMDI端子」が備わっていれば、必要なケーブル類を用意することでスマホのミラーリングを行えるようになる。結果、YouTube等の動画アプリの映像を車載機のモニターに映し出せ、音声をカースピーカーで楽しめるようになる。

ところでメインユニットにHDMI端子が備わっていない場合にも、ミラーリングの実行は可能だ。「HDMI変換アダプター」と呼ばれるアイテムがあり、これを用いればアナログの映像入力端子にてスマホの映像信号を取り込めるようになる。これを使うと、スマホのデジタル出力信号をアナログ信号に変換できるようになるからだ。

今回は以上だ。次回も純正システムのエンタメ力をアップさせる方法についての解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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