ランボルギーニ『ウルス』最強、666馬力の「ペルフォルマンテ」…上海モーターショー2023

カーボン製パーツなどで47kgの軽量化を実現

「RALLY」モードは低グリップ路面向け

0~100km/h 加速3.3秒で最高速は306km/h

ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ(上海モーターショー2023)
ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ(上海モーターショー2023)全 10 枚

ランボルギーニは4月19日、上海モーターショー2023に、高性能SUV『ウルス・ペルフォルマンテ』(Lamborghini Urus Performante)を出展した、と発表した。

「ペルフォルマンテ」は、ランボルギーニの高性能モデルに付される名称で、『ウラカン』に設定されたことがある。SUVの『ウルス』に、ペルフォルマンテが用意されるのは、今回が初めてだ。

◆カーボン製パーツなどで47kgの軽量化を実現

ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ

ウルス・ペルフォルマンテでは、カーボンファイバー製の軽量部品を広範囲に採用したことにより、47kgの軽量化を果たした。カーボンファイバー製フロントフード、フルカーボンファイバー製ルーフ、ワイドなカーボンファイバー製ホイールアーチを装備した。ウルス・ペルフォルマンテは、同一クラスの車両の中で最も多くのカーボンファイバー製部品を採用。軽量のチタン製エキゾーストシステムも搭載している。

エアロダイナミクスの面では、新しいフロントエアカーテンやカーボンファイバー製サイドフィンを備えたリアスポイラーなどにより、効率を引き上げた。エアカーテンがフロントからサイドへの空気の流れを改善し、リアスポイラーがより大きなダウンフォースを発生させる。このデザインのアップデートにより、空力効率が10%向上し、ダウンフォースが38%増加した。さらに、フロントに設けられたエアアウトレットをダクト化し、エンジンルームの冷却効果を高めている。

新しいアクティブシャシーシステムとリアホイールステアリングを備えたトルクベクタリングシステムは、車両のワイドなトラックと硬めのサスペンションによって、よりいっそうの敏捷性と軽さを体感できるように調整されている。 高性能タイヤでハンドリングも強化された。オプションでピレリ製の「Trofeo R」タイヤを装着できる。

◆「RALLY」モードは低グリップ路面向け

ランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテランボルギーニ・ウルス・ペルフォルマンテ

インテリアはドライバーを第一に考えてデザインされており、アルカンターラやカーボンファイバーなどの軽量素材を使用した。ダークな色調のステッチ、「Performante」のロゴをあしらった。豊富なカスタマイズオプションも用意されている。

「ANIMA」セレクターは、3通りのオンロードモードが切り替えられる。「STRADA」は、運転のしやすさ、快適さ、安全性を重視。「SPORT」は、敏捷性、反応の素早さとドライブを楽しめることを重視する。「CORSA」は、正確さとパフォーマンスを重視している。

また、ウルス・ペルフォルマンテには、低グリップ路面でもドライビングの楽しみを実現する「RALLY」モードを採用した。「EGO」モードは、ステアリング、サスペンション、トラクションなどのダイナミクスを引き上げるモードという。

◆0~100km/h 加速3.3秒で最高速は306km/h

ウルス・ペルフォルマンテには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、強化して搭載する。最大出力は650hpから666hpへ、16hp引き上げられた。最大トルクは86.7kgmに据え置いている。

ペダルレスポンスの向上、ブーストの立ち上がりや発進時のトラクション、ギアシフトタイミングの改善により、さらに高いパフォーマンスを発揮する。新しいトルセンセンターデフにより、加速時の後輪に、より大きなトルクがかかるようになり、サーキットでのパフォーマンスが向上するとともに、雪上などのグリップの低い路面で最適なトラクションを確保できるようになったという。

スポーツチタンエキゾーストシステムは、エンジンのサウンドをさらに高いレベルへと増幅させる。ウルス・ペルフォルマンテでは、0~100km/h 加速が3.6秒から3.3秒へ、0.3秒短縮。最高速は、305km/hから306km/hに、引き上げられている。

《森脇稔》

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