MotoGPのレジェンドに、ランボルギーニ『ウルス』を納車…666馬力のS仕様

「アド・ペルソナム」プログラムでウルスSをカスタマイズ

0~100km/h加速3.5秒で最高速は305km/h

ANIMAセレクターで複数のモードを切り替え

ランボルギーニ・ウルス S と「MotoGP」を3度制したホルヘ・ロレンソ選手
ランボルギーニ・ウルス S と「MotoGP」を3度制したホルヘ・ロレンソ選手全 10 枚

ランボルギーニは4月21日、SUV『ウルスS』(Lamborghini Urus S)を世界最高峰の二輪レース「MotoGP」で47勝したライダー、ホルヘ・ロレンソ選手に納車した、と発表した。

◆「アド・ペルソナム」プログラムでウルスSをカスタマイズ

スペインのマヨルカ島出身のロレンソ選手は、バイクレースで5度の世界チャンピオンに輝いた。250ccの世界タイトルを連続して獲得した後、2008年にMotoGPに転向した。ロレンソ選手のMotoGPでのキャリアは12シーズンに及び、2010年、2012年、2015年の3度、世界タイトルを獲得した。2022年にはMotoGPの殿堂入りを果たし、正式に「レジェンド」と認定された。

ロレンソ選手は、ランボルギーニのエンスージアストでもある。今回、「ラ・プリマ・プログラム」でイタリアのランボルギーニ本社を訪問し、工場を見学した後、ウルスSを受け取った。ラ・プリマ・プログラムを利用すれば、顧客はランボルギーニの新車を工場から直接受け取ることができる。ラ・プリマ・プログラムには、ガイド付きのVIPツアーも用意。ランボルギーニが拡張したカーボンファイバー生産施設の見学、ウルスと新型電動スーパーカー『レヴェルト』の生産ラインの見学、リニューアルされたランボルギーニ・ミュージアムの見学が含まれている。

ロレンソ選手は、ランボルギーニの「アド・ペルソナム」プログラムを利用して、ウルスSをカスタマイズ。ボディカラーは、ステルス性の高い「ネロ・ヘレネ」とし、インテリアは「ネロ・アデ」を選択した。ステアリングホイールとシートベルトに施されたイエローのステッチが、インテリアに華を添えている。

ランボルギーニ・ウルス Sランボルギーニ・ウルス S

◆0~100km/h加速3.5秒で最高速は305km/h

『ウルス』の改良バージョンのウルスSには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを強化して搭載する。『ウルス・ペルフォルマンテ』と同スペックになっており、最大出力は従来型プラス16hpの666hp/6000rpmに引き上げられた。最大トルクは86.7kgm/2300~4500rpmに据え置いている。

トランスミッションは8速AT。アクティブ・リア・トルク・ベクタリング付きのフルタイム4WDを組み合わせる。レスポンスが向上したアクセルペダルの採用や、発進時のブースト増加が施され、ウルスSは0~100km/h加速を3.5秒で駆け抜け、最高速は305km/hに到達する。0~100km/h 加速は従来の3.6秒から3.5秒へ、0.1秒短縮した。305km/hの最高速は従来通りだ。

ウルスSには、アクティブ・リア・トルク・ベクタリングを備えたフルタイム4WD、4ホイールステアリング、アダプティブエアサスペンション、アンチロール・スタビライジング・システム、SUVカテゴリーとしては最高のブレーキ性能を追求したカーボンセラミックブレーキなどを採用している。この独自のテクノロジーパッケージは、「ANIMAセレクター」によって管理される。

ランボルギーニ・ウルス Sランボルギーニ・ウルス S

◆ANIMAセレクターで複数のモードを切り替え

ANIMAセレクターは、求められるドライビングセットアップを選択する重要な制御システムとして、ランボルギーニのドライビングダイナミクスの中核を担うものだ。ANIMAには、3通りのオンロードモードが用意されている。「STRADA」は運転のしやすさ、快適さ、安全性を重視したモードだ。「SPORT」は敏捷性や素早いレスポンスとドライバビリティを重視する。「CORSA」は、正確さとパフォーマンスを重視している。

さらに、滑りやすい路面でも安全に走行できる「NEVE」、オフロードでの快適性と俊敏性を高めた「TERRA」、砂地での走行向けの「SABBIA」の3通りのオフロードモードからも選ぶことができる。「EGO」モードは、ステアリング、サスペンション、トラクションのダイナミクスを、ドライバーの思い通りに再設定できるという。

ウルスSには、最新のドライビングシステムとセーフティシステムを搭載する。ドライバーは、3種類の先進運転支援システム(ADAS)パッケージとして、「Urban Road」、「Full ADAS」、「Highway」から選ぶことができる。

《森脇稔》

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